04.01

In Celebration of International Women’s Day&EXPO2025|「国際女性デーとEXPO2025を祝して」
Kansai Global Society(KGS)は日本開国150周年を記念して2018年にNPOとしてスタートし、グローバリズムとSDGs、中でも№5「ジェンダー平等」の推進に力を入れ活動している。毎年3月8日の「国際女性デー」を機に、グローバルな視点を持った人たちが集い、交流をする会合を企画・主催している。大阪・関西万博開幕を目前にした今年は3月5日に「国際女性デーとEXPO2025を祝して」をテーマに在大阪スイス領事館で開催。10カ国のEXPO2025パビリオン代表者がテーマや楽しみ方などを発表。代表のウイリアム・フォラン氏がKGSを紹介し、ケイ・フォラン氏が各スピーカーを紹介した後、協賛・後援への感謝の意を表し和やかな歓談の時間を過ごした。
KGS 事務局 : 078-891-8160
スイス領事館 フェリックス・メスナー領事
「From Heidi to High-Tech」。日本で世代を超えて愛されているハイジが登場し、アルプス文化の継承、そして世界的に認められている最先端技術とイノベーションの拠点への進化を紹介します。1階で5つの球体が繋がったパビリオンは環境負荷を最小限に抑えて建設しました。4つの球体展示室でテクノロジーの「価値観・未来像・予測・喜び」を体感し、屋上の「ハイジカフェ」ではスイスの伝統料理と日本の味が調和したフュージョン料理をお楽しみください。
カルティエ ジャパン 宮地 純プレジデント&CEO
2020年ドバイ万博「女性が輝き世界が輝く」を継承し、ジェンダーを問わず誰もが輝く社会を目指して今回は「ともに」を付け加え「ともに生き、ともに輝く未来へ」としました。ウーマンズ パビリオン建設にはドバイ万博で使用したパーツを再利用しています。会期中150以上のパネルディスカッションを予定し、「大いなる大地」「女性のエンパワーメントと世代平等」「セルフリフレクションと行動喚起」をテーマに、いかに自分事として考えていただくかを課題としています。女性だけでなく多くの方のご来場をお待ちしております。
キャロリン・デービットソン英国政府代表
テーマは「ともに未来をつくろう」。世界的イノベーションの基盤となる多様性とジェンダーフリーを広く受け入れ、持続可能な未来の実現に向けアイデアを共有し、パートナーシップの実現を目指します。アルミニウムの線材で構築されたパビリオンの外観は、世界初の女性コンピュータプログラマーのエイダ・ラブレスからインスピレーションを得ています。多くの女性たちが能力を発揮して運営に携わり、小さなアイデアがたくさん集まっています。
ナンシー・ゴードン オーストラリア政府代表
テーマは「Chasing the Sun ― 太陽の大地へ」。様々な形や色があるユーカリの花をイメージしたパビリオンはオーストラリアの多様性を表し、持続可能にも配慮した建物です。多くのプロジェクトを女性たちが運営し、オーケストラやエレキトリックな音楽、舞台、食のほか、ブッシュウォークではオーストラリアを五感で体験できます。先住民の人びとアボリジニが守り続けてきた海・空・大地との深いつながりも感じ取っていただけます。
ドイツ総領事館 ヨハネス・シュバイツァ経済部長
テーマは「サーキュラーエコノミー(循環経済)」。円形をモチーフにしたパビリオン「わ!ドイツ」は循環の「環」、調和の「和」、感嘆の「わ!」を意味し、建物自体が循環型、サスティナブルです。マスコットを1個だけでなく、いくつも作りました。パビリオンで出迎えてくれ、音声案内や手助けをしてくれます。レストランでは音楽やダンスなど毎日イベントを開催します。バリアフリーで障がいのある方や小さな子どもさんもアクセサブル、ぜひご来館ください。
インド総領事館 チャンドル・アッパル総領事
インド哲学「ワールドピース&ハーモニ─」を基に、テーマは「Vasudhaiva Kutumbakam(ヴァスダイヴァ・クトゥンバカム=世界は一つの家族)」としました。マスコットの国鳥「マユール(孔雀)」は美しさ、優雅さ、知恵、そして神聖な繋がりの象徴でインドの文化と伝統を表現しています。インドの先端技術に焦点を当て、持続可能な実践における進展、イノベーションと国際協力を紹介します。参加型のヨガや多くのイベント、ビジネスセミナー、そして、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関しても多くのイベントやセミナーを予定しています。
ローリー・ピーターズ カナダ政府代表
「Regeneration(再生)」は過去から学び、共に明るい未来を築くために刷新していくこと。次世代を力づけ、大自然の回復力から学び取る先進的なカナダ人のスピリットであり、その背景には厳しい自然環境の中で挑戦を続けてきたカナダの歴史があります。国連の提唱するジェンダー平等、気候変動対策や質の高い教育にも焦点を当て、心のこもった温かみがあり、開かれたパビリオンづくりに女性たちが携わってきました。カナダ人のストーリーを皆様にお伝えできることを楽しみにしています。
ADVANTAGE AUSTRIA プセンナー・シモン大阪オフィス責任者
テーマは「未来を作曲」。パビリオン入口でお迎えする高さ16m 長さ90m、らせん状のモニュメントは楽譜をモチーフにしてオーストリアで制作し、日本で組み立て、両国のクラフトマンシップが発揮されています。グランドピアノはその場での演奏だけでなくリモートでも可能で、海外のどこからでもピアノの演奏をすることができます。 AIを使いビジュアルと音楽を融合するプロジェクトも楽しめます。レストランではオーストリア人シェフがお料理やデザートを提供しています。
タイ王国大阪総領事館 ジェッサダー・ティワヤーノン領事
2025年大阪・関西万博のタイパビリオンのテーマは、「Thailand – Empowering Lives for Greatest Happiness」(大きな幸福のため、いのちに力を与えるタイ)です。パビリオンの名前は「ウィマーン・タイ」とされています。タイ保健省が主催するタイパビリオンは、EXPOのテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に関連し、最新の医療技術とタイの知恵を融合させ、「いのちを救う」、「いのちに力を与える」、「いのちをつなぐ」ことの大切さをアピールします。タイが医療とウェルビーイングの分野における世界のトップデスティネーションとして紹介します。タイパビリオンでは、10のタイの魅力、100のタイの公衆衛生のポテンシャル、1,000の医療施設、10,000のヘルシーフードメニュー、100,000の免疫力強化製品の展示が予定されています。
フィリピン共和国総領事館 ヴォルテール D. マウリシオ総領事
フィリピンでは、女性の権利擁護について、社交辞令の範囲をこえた理解があります。それは、平等な権利の確立はもとより、女性が指導者として活躍する権利の強化をすすめているということです。その事実は、実績として証明されています。フィリピンには歴代2名の女性大統領、現職をふくめ3名の副大統領がおり、現在、初の女性駐日フィリピン大使が職に就いています。EXPO25のテーマは「自然、文化、協同体―よりよい未来をともに織りなす」。フィリピンパビリオンには、全国212種類の織物が集結し、過去最大の規模で職人の技がコラボレーションしました。会場内を進みながら没入型の旅を体験し、18地域のアートの森を通り抜けます。持続可能な素材の活用で循環・環境に対する責任を表しています。

10のパビリオン代表者とKansai Global Society (KGS) 代表ウイリアム・フォラン氏、ケイ・フォラン氏