4月号

城田優が思う、LOVE &PEACE VOL.2
夢の種 ~I’ll be by your side
ピアニストの宮本貴奈さんと一緒に歌を作りました。『夢の種 ~I’ll be by your side』というタイトルをつけたその歌を、僕は2023年のクリスマスコンサートで初めて舞台で歌い、2024年の秋にはデジタルシングルとして配信しました。その歌が、今、僕のもとを離れて歩き出しています。
この歌の物語は、オーケストラコンサート『billboard classics × SNOOPY』での出会いから始まりました。このコンサートはクリスマスを楽しむためのオーケストラとの舞台。もともと僕はゲストシンガーの1人だったのですが、2023年から舞台演出もするようになりました。
演出の仕事には興味がありました。特にこのコンサートは、クリスマス、フルオーケストラ、そこにスヌーピーという仲間が加わってワクワクが盛りだくさん。「こうしたいな」と思うことが毎年増えていたので、演出のオファーを喜んで引き受けました。忙しいことを理由にチャンスを逃すことはしない。そんな性格なので、やらなくちゃいけないことが山のようになることもよくあります。心底疲れるけど、こんなことの繰り返しです(笑)
演出をすることになってから、このコンサートの音楽監督でピアニストでもある宮本さんとよく話をするようになりました。人と話をすると、普段は考えたことのないことを何気なく問われたりしますよね。宮本さんと話す中で、当たり前のことをちゃんと考えてみる機会がありました。
それは、「僕はなぜ歌うのか」。
好きで選んだ職業です。でも「好き」だけでお客さんの前で歌っているわけではありません。だって、「どうだ、僕って歌が上手いだろ」なんて自慢したいわけではない、「僕って上手いなぁ」なんて自己満足したいわけでもない。
はっきりしてるのは、僕は誰かのために歌ってるってこと。歌を聴いている数分間だけでもいいからホッとしてほしい、嫌なことを忘れてほしい。誰かが少しでも元気に、Happyになってくれたらいいと思って、僕は歌を歌っている。
仕事ってそうじゃないかな。自分が生きていくためであることは当然なんだけど、誰かの役に立つために働いていませんか。家族のため、知らない誰かのため、遠い未来のため。お金だけじゃなく、見えてはいない「誰か」がいると思うんです。大人には大人がもつ知恵や能力を「誰か」のために使う役割があるんじゃないかな。
「だったら2人で応援歌を作ってみようよ」音楽を作るのが僕たちの仕事。宮本さんと僕は意気投合しました。
この歌で応援するのは「夢」。恥ずかしくてなかなか口には出せない、大人になると話題にすることもなくなってしまうけれど、「夢」は誰でももっていると思う。大きくても小さくても。
僕の気持ちは歌詞に書いたことが全て。真っ直ぐに書きました。そしてこの歌を僕は毎回全力で心を込めて歌います。誰かの力になれたらいいなと本気で思いながら。

billboard classics × SNOOPY『Magical Christmas Night 2024』