2025年
1月号
1月号
ビフテキのカワムラで〝本物〟の神戸ビーフを心ゆくまで
ビフテキのカワムラ 三宮本店
カワムラの中でも「本店」を冠する2店舗のうちの1つ。三宮駅から徒歩でわずか2分でありながら、ドアを開ければヨーロッパの古城を思わせる荘厳で落ち着いた雰囲気で、神戸らしい異国情緒が漂う。
フロアには広めのカウンターとテーブル席が独立性を保ちながらゆったりと配されていて、ゆっくりと食事を愉しめる。その奥には個室が2室あるが、仕切り扉を開き一つの大空間としてパーティーなどにも使用可能だ。
「神戸に来たなら神戸ビーフを」という期待に応えるべく、品評会で優秀賞を獲得した稀少な肉をはじめ、厳しいまなざしで選んだ正真正銘の神戸ビーフを銀盤の如く磨き上げられた鉄板の上で丁寧に焼き上げる。さあ、本場、神戸で、本物の神戸ビーフだけが持つ珠玉の味に耽ろう。
神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座⑨
前田周助と周助蔓(2)
牛が大好きで、その鑑識眼もすぐれていた前田周助(1797〜1872)が育成した雌牛の系統、周助蔓の特徴は、長命で長い間子を産み、強健であったことだと伝わります。また、体躯はやや小ぶりでありながら体の幅はあり、脚の腱が発達して骨の締まりが良く、毛質もすぐれていたとか。これはまさに以前紹介した『国牛十図』にある但馬牛(うし)の良さ、「ほねほそく宍かたく、かはうすく腰骨まろし」と重なります。
明治になると周助蔓の血筋の名牛「ぬい」の子孫が栄え、昭和にはその流れを受け継ぐスーパー種雄牛「田尻」が大活躍。現在、神戸ビーフほか銘柄牛となる全国の黒毛和牛の99%以上が、「田尻」などを通じて周助蔓の血を引いています。
ホームページはこちらから