7月号
まちの子どもを取り巻く社会環境が自走式に変化することを目指して|神戸JCの魅力とは VOL.4
―神戸JCに入会したきっかけは?
元来、他団体でのボランティア活動をしている中でより地域社会に貢献したいという思いがありました。重ねてボランティア団体での先輩から、リーダーシップや組織運営のスキルを高められる自己成長の機会が得られると勧められたことがきっかけです。
―子どもの未来創造特別委員会の活動について教えてください。
当委員会は子ども達の体験機会をまち全体で推進する仕組みを創出することを目的として活動しています。「KOBE子ども未来応援宣言」「自然体験事業」「KOBE子ども未来フェス」と3回にわたる子ども未来創造事業をおこない、まちの子どもを取り巻く社会環境が自走式に変化することを目指します。
―AIやITが急速に進む中で、「リアルな体験」の大切さについてお聞かせ下さい。
インターネットやSNSの普及により、1日平均約4時間41分もの時間を青少年がAIやITに触れていると言われています。間接体験や疑似体験の機会が圧倒的に多くなった今、子ども達には自然や文化に直接触れるリアルな体験機会の創り出し、そして、リアルな体験を経験し、数値では測ることのできない社会情動的スキルを育む必要があると考えています。
―「子ども未来応援宣言」で想定されるカウンターパートとは?
「子ども未来応援宣言」では、まち全体で子ども達の体験機会を創出することを目的としています。学校、家庭、地域(PTAや自治会)の三者協働の枠組みを越えて、地域の企業や団体など、様々なステークホルダーがカウンターパートとして想定されます。これらの関係者が連携し、子ども達の未来を推進していくことが重要だと考えています。
―「自然体験事業」とは?
第2回子ども未来創造事業として、社会情動的スキルを深く育成できる訪問型・体験コンテンツのモデルケースを創出しました。社会情動的スキルを育むことにおいて、最も効果を持つと言われるのは自然と触れ合うことです。「森を守り、海を育てる」をテーマに、神戸ならではの海と山という自然環境に触れながら、社会性や創造性を養える体験事業を実施しました。
―「KOBE子ども未来フェス」とは?
「KOBE子ども未来フェス」は、子ども達が楽しみながら学べるイベントです。子ども達が多くの社会情動的スキルを育めるように、文化、スポーツ、科学、職業体験など様々な分野のブースやワークショップを設け、様々なリアルな体験ができる多彩なコンテンツを集約したイベントを中央区文化センターと東遊園地にて開催します。また、自身の価値を理解する力を育むために、これまでの子ども達ががんばってきた取り組みの成果を発表する場を設け、未来の人財を育みます。多くの企業・団体と共に創り出す招致型・体験コンテンツの見本市となることを目指します。
―神戸JCで学んだことは?
修練です!(笑)
―JC活動が、ご自身の社業に役立ったことは?
JC活動で培ったネットワーキングスキルやリーダーシップに関する学びは、社業において非常に有益でした。特に、プロジェクト管理やチームビルディングのスキルは、ビジネスの効率化や効果的なチーム運営に直結しています。
―同世代で神戸JCに興味のある方へのメッセージがあればお願いします。
神戸JCは、自己成長の機会や地域貢献の場を提供する素晴らしい組織です。同世代の皆さんには、まずは積極的に参加してほしいです。JCでの活動を通じて得られるスキルやネットワークは、必ず自身の成長に大きなプラスになると思います。
―神戸のまちの魅力とは。
自然体験事業でも挙げたように神戸には山と海が非常に近しい距離にあり、美しい自然環境と都市の便利さが融合した稀有なまちです。私自身、39年間神戸に居住し、国際的な雰囲気や多様な文化、美味しい食材など他のまちにはない特色盛りだくさんの素晴らしいまちであると自負しています。私はラストイヤーとなりますが、今後、この神戸の魅力を神戸JCメンバーでどんどん発信してもらえることを期待しています。
一般社団法人 神戸青年会議所
子どもの未来創造特別委員会
乾 大将さん(株式会社蛮海)
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