12月号

ビアンヴニュ・大下さんと歩く KOBECCO パンさんぽ|Vol. 11
森蔵
小麦の種を蒔いてから1年
パンと畑がつながった
森蔵
中村 哲治さん
2年前くらいかな、ワインを作っている人と話していて、「作るのに1年かかるって大変ですね」って言ったんです。そしたら「パンだってそうでしょ?」って言われて。最初は「ん?」。少し経ってから「あ、そうか」と。よくよく考えたらそうだ。小麦を作ることから始めたらパンだって1年かかるんだ。それで、小麦の栽培をしてみようと思ったんです。初めて畑仕事をしてみて、初めてパンと畑がつながった。先月やっと製粉して、自家製小麦のパンを焼いて、「そういうことか」と何かが変わった気がしています。

中村 哲治さん

左から、大下さん、中村さん、
パティシエの中村美佳さん

シェフのイチオシパン
バゲット
バゲットは皮を食べるパンだと思うんです。でも日本の気候に合っていないんでしょうね。“パリッ”を保つのが難しい。奥が深いと思います。今日は大下さんが「美味しい」と言ってくれたので、これがイチオシ。

生地に合わせてレーズンやくるみ、いちじくなどを加え、ちょっとした甘みや香ばしさをプラス

土曜日はお菓子の日。「伝統菓子を
作るのが好き」と美佳さん。

パンも料理もお菓子もインテリアも、すべてが『森蔵』らしさで完成されている。空けっぱなしのドアから吹く風もごちそう。ハード系のパンは付き合い方にちょっとしたコツがあるので、保存の仕方や時間が経ってからの食べ方は気軽に聞いてほしいと中村さん。
☆大下さんから一言☆
1時間ちょっとのドライブで、美味しい
料理とパンとお菓子が楽しめる。気晴らしにもなって、なんか幸せです。職人と職人のご夫婦。お互いを高め合えるいい関係なんだと思います。お料理に合わせてパンが付いてくるのもうれしい!
パスタも美味しい!
森蔵
兵庫県宍粟市山崎町鹿沢132-8
営業時間、定休日は
Instagramにて
お知らせしています
https://www.instagram.com/morizo.pane/