10月号
禅坊 靖寧 心身のバランスを整える、座禅リトリート
禅坊 靖寧とは
淡路島北部の森の中、まるで宙に浮いているかのように見える「禅坊 靖寧」は、(株)パソナグループが4月に開業した座禅リトリートの施設。「ウェルビーイング(心身の健康や幸福)」をテーマに、都会の喧噪から離れたこの地で、自分を見つめ直す機会を提供する。
木材を多用した建物は、建築界のノーベル賞ともいわれる「プリツカー賞」受賞の建築家・坂茂氏が設計。全長100mのウッドデッキからは360度、山の稜線を見渡せ、まるで森の中にいるような一体感。「禅って厳しい修行でしょ…」との心配は無用。ここでは正座や胡坐が苦手な人もリラックスできる専用椅子に座り、禅にヨガや呼吸法を組み合わせた独自のプログラムを実施。光のきらめき、心地よい風、木々の会話、鳥の囀りや虫の鳴き声、大自然を感じながら心身を開放するマインドフルネスな時間をゆったりと堪能できる。
食事は淡路島産を中心とした身体に優しい食材で作る「禅坊料理」を。味わいも彩りも豊かなメニューは動物性食品や乳製品、油、砂糖、小麦粉は一切使わないため、誰もが制限なく安心して楽しめる。食後はお茶を点てる「ZEN茶」、禅の言葉を和紙にしたためる「ZEN書」といったアクティビティに親しむ時間。禅ではなく「ZEN」と表記するのは故スティーブ・ジョブズをはじめ、海外のトップエリートにも人気の「ZEN」を通じて、ありのままの自分を生きる習慣を実現してほしいから。心の赴くまま自由に、「道」に縛られないよう茶道や書道という言葉もあえて使っていない。
プランは日帰りと宿泊があり、満月や新月の日限定の宿泊プランは、「宿坊」と呼ばれる部屋に宿泊する。膨大な情報の海に溺れ、あれこれ考えてしまいがちな日常から脱却できるよう、デジタル系のモノを一切排除。「宿坊」は宿泊者のみならず、日帰り利用者も個々の休憩室としても利用できる。
すぐそこにある癒しの島
淡路島への本社機能の移転を進めるパソナグループは「地方創生」を掲げ、地域産業の活性化や雇用創造に注力。地方の可能性を拡げるべく、2008年から淡路島の就農支援事業に着手。その後も観光事業として島内にレストランやエンタメ施設を次々と開業させ、数年前からは健康事業に力を入れる。コロナ禍で生活や生き方を見つめ直す人が増え、新しい禅を体感できる「禅坊 靖寧」には全国から多くの客が訪れる。個人の利用はもちろん、健康経営をめざす企業が団体で利用するケースも。
身体と心の疲れは、何も考えない時間を持つことが解決の糸口に。広大な自然のなかで張り詰めていた心がほぐれ、新しい活力がみなぎっていく。そんな唯一無二の癒しの場所がすぐそこにある。淡路島へのアクセス抜群な神戸っ子が、訪れないのはもったいない。
禅坊 靖寧
〒656-2301
兵庫県淡路市楠本字場中2594-5
TEL. 0799-70-9087
ZEN Wellness(日帰りプラン)
¥23,000
ZEN STAY(宿泊プラン)
¥48,000
※9月から現地に行かずとも自宅などで「禅坊 靖寧」 体験ができるメタバース空間ツアーを実施
https://www.zenbo-seinei.com/