11月号
年末・年始 瀬戸内~釜山クルージング 神戸港発着8日間の説明会開催
来たる12月28日(土)から年明け1月4日(土)にかけて、神戸港発着で「瀬戸内海と新春の西日本を巡るニューイヤークルーズ」が催行されるが、それに先だち9月21日に兵庫県立兵庫津ミュージアムにてその説明会が開催された。
まずは兵庫津ミュージアム名誉館長の田辺眞人先生による特別レクチャー「歴史で語る瀬戸内クルージング」が。今回のクルーズで運航する客船「バイキング・エデン」にちなんでバイキングのルーツを解説し、ナホトカ航路やタスマン海横断、カリブ海クルーズなど先生自身の船旅の思い出も語りつつ、話はいよいよ今回のクルーズでも経由する瀬戸内航路の話題へ。道路のない時代に水上交通は重要な交通路で、外洋の風が入り込まずおだやかな瀬戸内はいにしえより「文化を結ぶ最も繁栄した交通路だったんです」と田辺先生。そんな瀬戸内航路の終点は大阪湾東岸だが、ここが一番波が高かったので「浪速」とよばれたが、これが転訛して「難波」となったとか。
もちろん兵庫湊についても。奈良時代は大輪田泊とよばれ、浪速津のひとつ西の停泊地だったが、平安時代になると浪速津の土砂堆積や平安遷都による航路のシフトにより大輪田泊の重要性が高まり、平清盛が福原遷都をおこなって繁栄、鎌倉時代になると停泊地を表す「泊」からターミナルを意味する「津」となり、兵庫津として内海航路の要港にとなったという。そして最後に、瀬戸内の多島美は世界的にも貴重と力説する田辺先生から、「みなさんとクルーズでご一緒できたらと思います」というひと言が。
続いて今回のクルーズが日本発着初就航というラグジュアリー客船「バイキング・エデン」や、釜山~佐世保~広島~高知とめぐるツアーの行程などの説明が。全室ベランダ付の客室、気分でセレクトできる多彩なレストラン、本格サウナと温水プール、北欧デザインの明るいムードなど、その魅力は枚挙に暇がない。また、ドレスコードなしで、食事やアルコールはもちろん、チップもルームサービスもオールインクルーシブの料金体系も嬉しい。価格はデラックス・ベランダ46万8千円、ペントハウス・ベランダ56万6千円など(2名1室)。2025年は、クルーズで華々しく迎えよう。
■ニューイヤークルーズ
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