4月号
国宝大鎧の双璧 燦然と輝く! 春日大社
日本国内に、国宝に指定される甲冑は16領あり、いずれも平安、鎌倉、南北朝時代に作製された。その中にあって、甲冑史上最も華麗で、古様を留めた名作として双璧をなすのが、春日大社が所蔵する赤糸威大鎧、「竹虎雀飾」と「梅鶯飾」。平成22年、平成23年には、文化庁の監督のもと保存修理が行われ、その魅力にさらに磨きがかかった。
「竹虎雀飾」は、深紅の赤糸が鮮やかで、さらに金細工が至る所に散りばめられており、とくに、前立(兜の上部に飾る金物)の部分が、当時の権力を象徴するかのように大きく施され、秀麗さと雄々しさを兼ね備えている。一方、「梅鶯飾」は、威糸こそ色褪せるが、その姿や優美な飾金物が、古様の奥ゆかしさを伝える。前立の部分が細長く優雅で、その精緻な職人技の見事さに目を奪われる。
4月15日、「梅鶯飾」の保存修理が完了したことを記念して、元奈良県立美術館館長の宮崎隆旨氏、日本甲冑武具研究保存会の小林良氏を春日大社 感謝共生の館に招き、大鎧の魅力についての講演をおこなう。この機会に春日大社が誇る大鎧の双璧を一度ご覧下さい。
Information
赤糸威大鎧「梅鶯飾」修復記念講座
平成24年4月15日(日)
午後 1 時 開始
会場 :春日大社 感謝共生の館
講師 :宮崎隆旨(元奈良県立美術館館長)
小林良(日本甲冑武具研究保存会 常務理事)
会費 :1,000円(当日受付にてお納めください)
ご参加の方は公共交通機関(バス・電車)をご利用ください
<当日の予定>
午後 0:30 受付開始
1:00 奈良甲冑師と赤糸威大鎧(宮崎)
赤糸威大鎧の魅力(小林)
3:00 宝物殿拝観・本社参拝
4:00 終了予定
【お申し込みはFAX・お問い合せはお電話で 】
〒630-8212 奈良市春日野町160
春日大社 教化部(担当:中野)
TEL(0742)22-778
FAX(0742)27-2114
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