2012年
4月号
4月号
耳よりKOBE 楽しく絵を描いて15周年 「一絵会洋画展」
洋画家・村上美穂さんが主宰する絵画教室「一絵会」の15周年洋画展が、3月19日~22日、県民アートギャラリーで開催され、会員26人が出品、風景画や静物画、抽象画などの油彩、パステル画などが並んだ。
一絵会は、震災後の1995年に設立。「震災で命拾いしたとき、今までやろうと思いながらできなかったことを、今こそ実現しようと思った」というメンバー20数名が集まった。男性がよく集まり、アシックス創業者の故・鬼塚喜八郎さんも歴代会員の一人。設立当初からのメンバーもいて、「もう10年以上通ってこられる方々はモチーフもすべて自分で選んでおられますし、パステルやアクリル、油彩で、心の中を描いた抽象など好きなように描かれています」と村上さん。
村上さんは「特に決まり事を作らず、楽しく制作すること」を会のモットーにしており、描いた以上は誰かに見ていただこうと展覧会をスタートして以来15年。「生涯、絵を友達としてつきあっていただきたい」と村上さんが言うように、最高齢では87歳の古参メンバーもいらっしゃる。今回の15周年展では、古いメンバーはそれぞれにブースを設け、これまで描いてきた作品を十数点並べて展示。「1枚の絵に心をこめて、ていねいに作り上げる」という思いをこめた「一絵会」の展覧会にふさわしい力作が出展された。
■村上美穂絵画研究室
神戸市中央区山本通3-19-1
TEL.078-252-1560