2025年
3月号
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ベトナム元気X躍動するアジア 第15回|干し柿の味は ― ダラット郊外の点描
ベトナムでは「テト」(旧正月:一月二九日)休暇が終わり、新年の活気に溢れています。この様子は中国の「春節」や韓国の「ソルラル」も同様です。ベトナムは常夏という先入観がありますが、それは南部の話。北部の首都ハノイには四季があり、いまは冬。セーターやジャンパーが必要です。南部でもラムドン省の省都・ダラットは避暑地として有名。高原野菜・酪農・珈琲が主要産業です。今回は、その郊外の風景を紹介します。
文・ 上田義朗
ベトナムの果物について、ドラゴンフルーツや最近ではバナナが日本に輸入されていますが、写真はダラットで見られる干し柿です。ベトナムにも干し柿がある。これだけでも「ベトナム通」です。さて、その味は?
ホーチミン市やハノイからダラットに航空機で直行便があります。ダラット空港から市内までの道路は舗装されていて快適です。まるで日本のように写真では見えますが、よく見ると自動車は右側通行。やはり、ここはベトナムです。
北海道や信州の写真と言っても通用する長い桜の並木道です。周辺には農園が広がっています。イチゴのハウス栽培もあります。ベトナムでも桜が咲く。これも驚きでしょう。
この雲海はどこ? ダラットから自動車で三〇キロほどのカウゴーからの風景です。午前4時に出発する朝食付き・送迎付きのツアーに参加して料金は千円少しです。
これらの写真は、ハノイの友人・ザン=タインさんから提供して頂きました。普通のベトナム人が普通に国内旅行する時代になりました。ベトナムの経済成長と豊かな自然を可視化してくれる写真に感謝です。撮影は本年一月一九日です。
上田義朗(うえだ よしあき)
流通科学大学名誉教授
日本ベトナム経済交流センター副理事長
外国人材雇用適性化推進協会(ASEO)代表理事
合同会社TET代表社員・CEO