1月号

ひょうご神戸まちかど学だより|芦屋文化サロン「大震災30年に学ぶ」|芦屋市立公民館
2025年の12月6日、芦屋市立公民館にて、園田学園大学名誉教授の田辺眞人先生と神戸親和大学教授で「しあわせ運べるように」を作詞・作曲した臼井真先生の講演と対談というプログラムで芦屋文化サロン「大震災30年に学ぶ」が開催され、約40名が参加した。臼井先生は2025年の神戸市文化活動功労賞と兵庫県の県勢高揚功労表彰を受けられたが、今回はその記念を兼ねての開催で、会場には祝電も届いた。
まずは田辺先生が「阪神間の災害史に学ぶ」と題し講演。古い文献から734年、1185年、1596年と約400年おきに神戸やその周辺で大地震が発生し、神戸だけで地震火災が起きていることを紹介した上で、阪神・淡路大震災は1596年の399年後であると解説、「歴史を紐解けばその周期の参考になり、それに学べば水の確保など対策ができたのではないか」と歴史の教訓の重さを教示した。
また、パンデミックも歴史的に読み解き、大陸から仏教が伝来した直後に疫病が発生したこと、天平期にも悪疫で政治が機能不全になったが、その頃は唐とサラセン帝国により史上最大の国際化が進んだ。スペイン風邪が世界的に流行したのは第一次世界大戦にアメリカが参戦した後だったことを例に挙げ、国際交流が疫災拡大の要因になったと指摘。ほかにも水害や戦災についても触れ、「私たちは歴史を振りかえり、その時その時に気持ちを引き締めて社会を考えていくべき」と力説した。
続いて「しあわせ運べるように制作の経緯」をテーマに臼井先生が動画を交えながらお話を。震災で自宅が全壊したこと、避難先の親類宅で思い出の場所がズタズタになった映像を観て、その辺の紙に思いを書き記し「しあわせ運べるように」が誕生したこと、震災から1か月ほど後に被災者やボランティアの前で電子ピアノを弾いて教え子たちと歌ったことが初披露だったこと、それから30年の時を経てあの時と同じ場所にて同じ電子ピアノで伴奏して40代になった教え子たちと再び歌ったことなど、さまざまな秘話を披露。「しあわせ運べるように」について「奇跡のように未だに歌が生きています。この歌を通じ亡くなった方に心寄せていくことが私の使命です」と語ると、観衆の目頭も熱くなった。
臼井先生は田辺先生が芦屋高校で教鞭を取っていた時の教え子とあって、対談は終始和やかなムード。実は二人とも教師になるつもりがなかったという逸話や、AI時代の音楽と教育のあり方の展望など盛りだくさんの内容で、田辺先生は「もっと知りたい」、臼井先生は「いまの子どもたちのための曲をつくりたい」と抱負を語り、最後は臼井先生の受賞を寿ぐ拍手が会場に響いた。

「歴史とは社会の記憶です」と説く田辺先生

「小学生のうちに感動して泣けることを経験すると、心豊かな大人になれる」と臼井先生

会場は芦屋市立公民館音楽室

対談で臼井先生は「ウエディングソングをいつか世に出したい」とにこやかに

「しあわせ運べるように」初披露の貴重な写真(1995年2月)。この歌は現在、二つ目の神戸市歌にも指定されている
田辺眞人の知っとこ!レクチャー&ランチ
温泉と兵庫県~温泉楽入門
日 時 1月31日(土) 参加者募集
受付開始 10:00~
レクチャー 10:30~12:00
ランチ 12:15~13:30
会 場 ポートピアホテル本館B1F「布引・北野」
参 加 費 8,000円(サロン・ド・ポートピア会員7,000円)
定 員 24名
申込・問合せ サロン・ド・ポートピア事務局
TEL:078-303-5212(10:00~17:00・日祝休)
田辺眞人の知っとこ! レクチャー&ランチ
歴史家 田辺眞人のミニレクチャー
YouTube、TiK Tok 登録・フォローよろしく
YouTubeはこちら
TikTokはこちら












