12月号

「食と農078」プレオープンセレモニー開催
モトコーから世界へ届け、「KOBEの美食」。
食のテックで神戸を、モット盛り上げる!
JR神戸駅とJR元町駅をつなぐ高架下の商店街、通称「モトコー」に誕生する「食と農078」。
食と農に関わる事業者のインキュベーション施設として、来年2月にグランドオープン予定。
開業に向けて着々と準備が進むなか、10月17日に開催されたプレオープンセレモニーにて、施設の概要やビジョン、プロがF1並み!と太鼓判を押す導入予定の設備機器が紹介された。
「食と農078」を運営するのは起業支援や地域共創事業で多くの実績を持つ「(株)078」。JR西日本不動産開発(株)がモトコー3︲3街区に再整備した建物において、(株)078と自治体が官民連携し、フードイノベーションの創出拠点を目指す。軸となるのはガストロノミー(美食)とテクノロジーを融合させた„ガストロテック"。施設内には、起業家・生産者・料理人などが新事業や新メニューを共同で創作できるフードラボやセミナールーム、イベントスペース、物販スペース、コワーキングスペースなどを整備。5ランクに分かれる有料会員になると、ランクに応じた特典が用意され、最先端の厨房設備など屋内施設の利用、農産物の加工支援(六次化)、食のイベント、教育・ブランディング支援などのサービスを受けることができる。
施設のお披露目を兼ねたプレオープンセレモニーにはプロジェクトの関係者や行政からの参加者など、約150名が出席。078の代表取締役社長・西山志保里氏は開会の挨拶として「戦後のカルチャー発信地であり、人情味あふれるモトコーの温故知新の視点と最新テクノロジーを融合させ、“出会いと共創のスタジオ”として育てていきたい。そうして神戸から全国、世界へと“日本の食の価値”を発信していく」と意気込みを語った。フードラボを監修した「神戸北野ホテル」のオーナー兼総料理長・山口浩氏は「自宅の調理場を国産車に例えるならば、ここの設備はF1レベルのプロトタイプ」とトップクラスの業務用機器を利用できるとコメント。日本の食産業が抱える人材不足や労働課題が解決されるだけでなく、新しいフードビジネスチャンスが生まれる環境であることを力説した。ジオリブ研究所所長の巽好幸氏が地質学の観点から神戸の美食について語る基調講演や、「コールドストレージ・ジャパン(株)」「まねき食品(株)」など協賛企業を交えたクロージングトーク、最新鋭設備で調理、急速冷凍したメニューの試食など、神戸の食と農のポテンシャルを証明する数々のコンテンツが実施された。「食と農078」の役割や今後の展開を発信したセレモニーは、多くの来場者の関心を高め、オープンへの期待をふくらませた。

Q.どこに出来るの?
A.神戸が誇るモトコー
元町〜神戸駅間高架下の再整備エリア、モトコー3街区
Q.どんな施設なの?
A.食と農に特化した連携拠点
調理、イベント、セミナー、コワーキング、マルシェ・物販など多機能型複合施設。料理人や生産者、研究者、起業家が集う連携拠点として、技と知が融合した食体験を創出
Q.施設で出来ることは?
A.美食とテクノロジー融合
フードラボのライブキッチンを活用した新商品や新事業の開発、食品加工、レンタル店舗、テストマーケティングなどを通じて、神戸の活性化と兵庫県の食文化を世界へ発信

プレオープンを祝うテープカット。(写真左より)みなと銀行常務執行役員・妻鹿佳郎氏、(株)フジマック地域事業部長・山下義昭氏、神戸市経済観光局局長・瀬合達也氏、神戸北野ホテルオーナー兼総料理長・山口浩氏、(株)078代表取締役社長・西山志保里氏

神戸に食と農の新しい産業を創出したい」と長年温めてきたビジョンを語る西山氏

フードロスや人材不足、働き方改革による労働時間短縮などの課題をテクノロジーで解決、料理品質を向上できると話す「神戸北野ホテル」の山口氏

「ジオリブ研究所所」の巽氏は「神戸の美食地質学」から神戸の食材が美味しい科学的根拠を説き、世界でオンリーワンであることを証明

元町商店街の「元町マルシェ」が設備の特徴を体感できるメニューを提供

「(株)078」取締役・事業共創推進部長の鏡 晋吾氏が施設内を案内。(株)フジマックの最新鋭厨房設備を順次導入予定。会員になれば、時間や日単位で利用できるとか

小規模坪数で開業したい飲食店や新規参入飲食店などをテナント誘致予定。サブリース形式により保証関係をサポートしてもらえる
食と農078
神戸市中央区元町高架通3番207号
(モトコー3-3街区)
TEL.078-231-2345
https://shokutono078.theshop.jp/












