出待ちしてもいいですか？｜第12回｜「好き」が仕事！！異彩を放つマルチクリエイター降臨

2025年
12月号

出待ちしてもいいですか？｜第12回｜「好き」が仕事！！異彩を放つマルチクリエイター降臨

兵庫県を舞台に業界で活躍する芸能人、文化人、アスリートを出入口で突撃取材！！

編集　岡力　中西若菜

自称「シンガーソングライダー」。歌って走れるアーティストとして音楽・バイク・釣り・アートと幅広く活動中。CMソングでお馴染み、飲料メーカー「サンガリア」（2003年～）のサウンドロゴや和泉市PR大使など個性を漏らしながら関西を爆走している。

■今回の待ち人
トモチンさん（松竹芸能所属タレント/アーティスト）

●師走の神戸で　出待ちを決行

「♪きっと君は来ない～」と不吉なクリスマスソングに耳を傾け白い息を吐く。目の前には「シューズプラザ」（長田区）の大きな赤いハイヒール。「♪待ち人はサンタクロース」と適当な替え歌を呟いていると「お疲れ様でした」の声が街中に響く。「来た！！」姿を現したのはタレントのトモチンさん。緊張気味に取材を申し込むと「ほんまに？ありがとう～」と快く取材に応じてくださった。

●「アレ」は私の声です

「はじまりは音楽活動ですね。高校時代からオーディションにエントリーしては番組で歌っていました。長年フリーで活動していましたが制作会社の方から勧めて頂き現在の事務所に所属しました」。大きな転機となったのは飲料メーカー「サンガリア」のCMサウンドロゴ(2003年～)。「♪いちにいサンガリア～がきっかけで露出が増えました。そのおかげで長きに渡りラジオ番組も続けることができました」と笑いながら当時を振り返る。

●趣味からはじまる物語

「地上波バイクTV『Like a wind』（サンテレビ）の企画でバイクの中型・大型免許を取得しました。私にバイクが乗れるのか、不安で一杯でしたが…今では自身がプロデュースするバイクイベントを開催しています」（ちなみに業界では「方向音痴の雨女」として有名）。毎年12月に開催され今年で14回目となるチャリティーイベント『トモチンサンタクルーズ』では、サンタクロースの格好をしたライダーが集結し道頓堀をゴールに大阪の聖地を巡る。「集まった参加費は震災支援、子ども食堂などに寄付しています。大好きなバイクを通じて、誰かの役に立てればと思っています」。

●だけじゃないトモチン

創作活動は留まることを知らない。大好きな釣りでも定期的にイベントを主催し、ファンとの交流を深める。近年は表現の場をアートにも広げ、和歌山・串本にあるダイビングショップの港に渾身の一枚を展示。クジラをモチーフに横約10メートル・縦約2メートルにもなる大作は地元の方から愛されている。「来年はアート活動の場をもっと広げたいです」と言い残すとバイクにまたがり姿を消した。本年の出待ちはこれにて終了。トモチンさん、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。