10月号
第11回神戸国際フルートコンクール
7月12日から9月14日まで開催された「KOBE国際音楽祭」ではプロ、アマチュア問わず、さまざまなジャンルで約100の公演が市内各地で行われ、神戸のまちが音楽に包まれた。その核となる「第11回神戸国際フルートコンクール」が8月29日から開催された。
6人の入賞者を迎え、
ガラ・パーティー開催
ミュンヘン、ジュネーブと共に世界三大フルートコンクールに数えられ、4年毎に開催されている神戸国際フルートコンクールは11回目の今年で40周年を迎えた。世界的な知名度も一段と高まり、過去最多となる世界41の国と地域から357名の応募があり、予備審査を通過した39名が神戸に集まり、その才能と技量を競った。神戸文化ホールでの第1次・第2次審査を経て、6名が9月6日の本選に進み、審査発表、表彰式が行われた。

右から、リカルド・チェラッキ、ファビアン・ヨハネス・エッガー、藤野瞳子、ブリナ・ウヌク、アンナ・コマロウ、フランツィスカ・アンネ・フリデリッチ
9月7日、披露演奏会を終えた6人の若きフルーティストを迎え、ラ・スイート神戸オーシャンガーデンで入賞祝賀会が開かれた。主催する「神戸マザーポートクラブ」は同コンクールが存続の危機に陥った2017年、地元経済人有志が継続のための募金活動を行う一方で、入賞者を招待してガラ・コンサート、ガラ・パーティーを開き、この活動を母体にして18年8月に創設された。現在、会員企業数は90以上にのぼり、芸術文化の振興と神戸のまち全体の魅力づくりやグレードアップに貢献している。同クラブの伊藤紀美子共同代表は入賞者を称え「今後の活躍に期待するとともに、神戸を第二の故郷と思っていただき演奏してくださる日を楽しみにしています」と話した。
神戸国際フルートコンクール会長の久元喜造市長が、入賞者に向けて賛辞を贈り、審査員をはじめ関係者の労をねぎらい、神戸マザーポートクラブへの感謝のことばを述べ、乾杯の音頭を取った。
日本舞踊で始まり、ジャズ、歌曲と続く多彩な音楽とパフォーマンスを楽しみながら参加者は賑やかに会食、歓談の時間を過ごした。神戸マザーポートクラブの道満雅彦氏が閉会の挨拶として、「会員数100社を目指します。皆様、ぜひご協力を!」と呼びかけ、パーティーは盛況のうちに散会となった。

久元喜造・神戸市長の乾杯の音頭でガラ・パーティー開会

伊藤紀美子・神戸文化マザーポートクラブ共同代表

道満雅彦・同幹事



日本舞踊、ジャズ、ソプラノ歌曲が
パーティーに花を添えた












