2025年
1月号
コレクション展IIIヴィジュアルイメージ。福田美蘭《淡路島北淡町のハクモクレン》(2004年)をコレクション展IIIのメインイメージに使用

阪神・淡路大震災30年を語る展覧会|けんびの『美』|Vol.2

カテゴリ:おすすめスポット, 文化・芸術・音楽

阪神・淡路大震災30年を語る展覧会

これを書いている12月中旬、歳末近い世間と同様、美術館も慌ただしい日が続いています。
まず、敷地内にある屋外スペース「風のデッキ」で作品設置作業をしています(完成作品は2月号で紹介予定)。埼玉県から作者の青木野枝氏ほか「チーム青木」と私たちが呼んでいるスタッフの方々が来られています。3階企画展示室では、12月21日開幕の特別展「30年目のわたしたち」の展示作業。こちらにも、束芋氏、田村友一郎氏、森山未來氏、梅田哲也氏、やなぎみわ氏、米田知子氏の出品作家の方々が、入れ代わり立ち代わり来館中。もちろん、いろいろな役割を受け持つスタッフのみなさんと一緒です。
1階と2階の常設展示室も「阪神・淡路大震災30年 あれから30年 県美コレクションの半世紀」の展示作業です。こちらは、1月7日に開幕します。そうです。お気づきのとおり美術館は、年がかわって1月17日、あの大震災から30年を迎えることにちなんだ催し準備の真っ最中なのです。
さて、じょじょに作業が進んで、この狂乱といえる状況ももうすぐ終わりを迎えるでしょう。心静かに新年を迎え、1月また新鮮な気持ちで作品、展覧会をご覧いただければ幸いです。
(学芸員・西田 桐子)

コレクション展IIIヴィジュアルイメージ。福田美蘭《淡路島北淡町のハクモクレン》(2004年)をコレクション展IIIのメインイメージに使用


■阪神・淡路大震災30年「あれから30年 県美コレクションの半世紀」 2025年1月7日(火)-4月6日(日)

特別展ポスター


■阪神・淡路大震災30年 企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」2024年12月21日(土)-2025年3月9日(日)

3階南大庇下から「風のデッキ」を見上げたところ。
青木野枝氏の作品が少し見えています。

4階「風のデッキ」に設置された青木野枝氏の作品
(1月10日より正式公開)


「風のデッキ」のアクセス
・美術館北よりエレベーターで3階へ→ANDO GALLERY横を通って海側の南庇下へ進み、西に少し行くと階段がありますので4階へ。
・美術館エントランスから円形階段をのぼって2階へ→ANDO GALLERYに入って上層階から北へ→ANDO GALLERY横を通って海側の南庇下へ進み、西に行くと階段がありますので4階へ。
※途中まで「青りんご」経路と同じです。

兵庫県立美術館
HYOGO PREFECTURAL MUSEUM OF ART

■神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1■TEL.078-262-1011
■休館日:月曜
 (祝日・振休の場合は翌日)
■開館時間:10:00-18:00
 (展示室への入室は17:30まで)

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