09.10
「芦屋国際ローンテニスクラブ」と川廷榮一さん
「芦屋国際ローンテニスクラブ」と川廷榮一さん
芦屋川の南、松林に寄り添うように、「芦屋国際ローンテニスクラブ」があります。
先日、60周年記念の冊子を編集部にお送りいただきました。
テニス界では、錦織圭ブームですね!
2014年、全米オープンで日本人男子選手では1922年の清水善造さん以来、92年ぶりのベスト8に進出しましたね。
実は、この清水善造さんや全米選手権で日本人初のベスト4に進出した熊谷一弥さんなど、数多くの名選手が「芦屋国際ローンテニスクラブ」のメンバーに名を連ねました。
中でも、ひときわ輝かしい功績を残されたのが、川廷榮一さんです。
川廷さんは大学卒業後、カメラマンになります。
世界中のテニス大会を撮影のため奔走します。
瞬間を捉えるベストショットは、多くの一流プロ選手に喜ばれ、テニス専門カメラマンとして世界中で有名になります。
そんなことがきっかけで、一流プロ選手との交友が深まります。
今年はリオ五輪でテニスも盛りあがりました。
錦織選手も3位に入賞しましたね!
でも、テニスがオリンピック競技として復活した1988年頃は、一流プロ選手は参加にあまり積極的でありませんでした。
そんな超一流選手たちを説得し、オリンピックへの出場を促したのが川廷さんです。
その呼びかけに応えて、一流プロ選手たちがオリンピックに出場するようになりました。
そんな川廷さんの功績が讃えられて、アジア人初、ウィンブルドン名誉会員の名誉を贈られます。
このウィンブルドン名誉会員は、ウィンブルドンシングルの優勝者しか認定されません。(ダブルス優勝者には贈られません。)
とても凄いことなんです!
2012年のロンドンオリンピックでは、テニス競技委員長に決まっていたのですが、直後に体調を崩され、2013年8月3日、亡くなられました。
そんな川廷さんの功績と、「芦屋国際ローンテニスクラブ」60年の歴史に敬意を表したいと思います。