KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年11月号
99/136

例えば血栓症外来では、「なぜ血栓ができたのか」と調べていく中で、背景にがんや自己免疫疾患などの病気が見つかることもまれにあります。目の前の症状や病気だけでなく、その背景まで考えながら診療できることは、総合内科の魅力の一つだと思います。また、分からないことがあれば、さまざまな専門性を持つ医師が集まる総合内科の中で相談できることも、神大病院ならではの強みだと感じています。岡野先生にしつもんQ.岡野先生はなぜ医学の道を志されたのですか。A.子どものころに手術で入院した経験があり、白衣を着たお医者さんに「カッコいいなあ」という漠然とした憧れがありました。進路を考える中で、自然と医学の道を選びました。Q.患者さんと接するにあたって心掛けておられることは?A.医学の専門的な話は、患者さんにとっては難しく、分かりにくいことも多いと思います。できるだけ分かりやすく、大事なことは繰り返してお話しするようにしています。それでも、こちらが伝えたいことの半分も伝え切れていないかもしれない、ということは常に意識しています。Q.学生さんや後進の先生を指導するにあたって心掛けておられることは?A.教育熱心な先生方に囲まれて働いているので、自分も教育についてもっと学んでいきたいと感じています。いろいろな学生さんや若い先生方がいて、進みたい道もそれぞれです。一人ひとりの個性ややりたいことを見ながら、それぞれの良さを伸ばせるような指導ができたらと思っています。私自身、若いころは早く知識や技術を身につけなければと焦っていました。今も新しいことを学んでいるので、学ぶことに年齢はあまり関係ないのかなと思っています。Q.岡野先生ご自身の健康法やストレス解消法は?A.実は私自身、「眠れない」という経験がほとんどないんです。悩みやストレスがあっても、寝たら忘れてしまうのがストレス解消法になっているのかもしれません。もう一つは、最近飼い始めた犬の存在です。最初は飼うことにあまり積極的ではなかったのですが、今ではすっかり癒されています。Q.内科の中でも、循環器を専門にされたのはなぜですか。A.学生のころから循環器に興味があり、心臓の生理学を学ぶことも面白いと感じていました。研修医時代はがん診療に少し苦手意識もあり、循環器内科では急性期から回復して元気になる患者さんを診られることにも魅力を感じ、循環器を専門にしました。その後、総合内科でがんの患者さんと接する機会が増え、がん診療にも興味を持つようになりました。現在は、がんやその治療に伴う心臓・血管の病気を診る「腫瘍循環器学」にも関心を持って取り組んでいます。99

元のページ  ../index.html#99

このブックを見る