KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年11月号
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先生方と連携しながら診療しています。―診断がつかない症状の裏に、実は重大な疾患が隠れていたということもあるのですか。症状だけでは診断が難しくても、経過をみながら検査を進めたり、専門分野の先生方に相談したりする中で、原因となる疾患が分かることがあります。例えば、繰り返す発熱の原因を調べる中で、自己炎症性疾患である「家族性地中海熱」の診断につながることもあります。大学病院では遺伝子診療部に相談できることも強みの一つだと思います。―「全人医療を実践する」とはどういうことですか。どんな患者さんのどんな症状に対しても、まずはできる限り対応するという姿勢が総合内科には求められると思います。そのため、病気のことだけでなく、ご家族のことや社会的・経済的な背景も含めて考えながら診療することを大切にしています。もちろん各専門診療科の先生方も患者さん全体をみながら日々診療されています。ただ、限られた診療時間の中では、専門領域以外の困りごとまですべて相談するのは難しいこともあると思います。私自身、循環器内科の外来も担当していますが、例えば「胸が痛い」と受診された患者さんが、「足がしびれる」「皮膚が荒れる」といった別の症状までは、なかなか相談しづらいこともあるのではないかと感じます。総合内科の外来では、患者さんがいろいろなことを話してくださいます。私たちもすべての症状に対応できるわけではありませんので、分からないことは正直にお伝えし、必要に応じて専門の先生に相談したり紹介したりしながら、患者さん全体をみていくことを心掛けています。―神大病院総合内科の魅力は?―岡野先生の場合は?私は循環器を専門とし、大学院では血栓症の基礎研究に取り組みました。大学院を終えた後は、もう一度幅広く臨床を経験したいという思いがありました。循環器だけでなく、いろいろな疾患を診られるようになりたいと考えて総合内科を選びました。乙井先生が静脈血栓症の専門外来をされていたことも、総合内科を選んだ理由の一つです。―静脈血栓症とはどんな疾患ですか。主に脚の静脈に血栓ができる病気で、脚の腫れや痛み、だるさなどの症状が現れることがあります。血栓の一部が肺に流れると、肺塞栓症を起こすこともあります。大学病院では、手術や入院をきっかけに見つかる血栓症のほか、がんに伴う血栓症を診る機会も多くあります。特にがんと血栓症には深い関係があることが分かっており、がん治療を担当する98

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