H27年度その他, 9悪性腫瘍, 1外傷性傷病, 4先天性疾患(心臓手術・人工心臓),12血友病, 27循環器系疾患(心臓手術・人工心臓), 47悪性腫瘍, 82その他, 8循環器系疾患, 1先天性疾患, 4血友病, 5R6年度進められています。─海外では、高額な医療費はどのように扱われていますか。片嶋 ドイツでは、医療費の年間自己負担に所得の2%(一定の慢性疾患がある場合は1%)という上限が設けられています。フランスでは、抗がん剤など一部の高額医薬品は自己負担がありません。イギリスでは外来や入院は原則無料ですし、スウェーデンでは所得に関係なく一律に年間の自己負担上限が設定されています。ただし、海外では医療機関を自由に受診できなかったり、治療までの待ち時間が長かったりすることもありますので、単純な比較はできません。日本は自己負担がある一方、医療へのアクセスの良さや待ち時間の短さなど、優れた点もあります。―高額療養費制度は今後、どうあるべきなのでしょうか。片嶋 高額療養費制度は、重になった場合には薬価を引き下げる仕組みがあります。例えばがん免疫治療薬のオプジーボは発売当初、100mg瓶が1つ約73万円でしたが、薬価改定などによって10年間で約8割価格が下がっています。さらに、薬の効果に対して価格が妥当かを評価する費用対効果評価や、比較的安価なバイオ後続品、いわゆるバイオシミラーの普及もい病気になった時に「お金がないから治療を諦める」ということを防ぐための非常に重要な制度で、医療保険の「最後の砦」とも言われています。一方で、制度が作られた1970年代と現在では人口構造が大きく異なり、現役世代が減り高齢者が増加している以上、この制度だけを聖域として維持することが難しくなっているというのも実情です。ただ、財政が厳しいからといって、高額な医療を必要とする患者さんだけに負担を集中させることには慎重であるべきです。そのためにも薬価や医療材料の価格適正化、費用対効果の活用、保険料や税金を含めて社会全体でどのように負担するのかを考えることも必要です。高額療養費制度をどのように守り、将来の世代へ繋いでいくのか、国民全体で議論していくことが大切ではないでしょうか。(図4)健保組合における高額レセプト件数の内訳94
元のページ ../index.html#94