に、エッセイ『玉岡かおるの/ただ歌劇が好きなだけ』を約5年にわたって連載している。さらに、新たな創作に挑む。「来年公演予定のOSK(日本歌劇団)のミュージカルの脚本を初めて執筆したんですよ」と声を弾ませる。タイトルは『姫君の賦ふ』。小説『姫君の賦 千姫流りゅうりゅう流』(PHP文芸文庫)を自らミュージカルの脚本として執筆する初の試みだという。小説に能やミュージカルの脚本…。挑む創作のジャンルは広がり続ける。知られざる歴史に光を郷土の歴史をテーマにした小説を手掛ける一方、舞台・演劇にも造詣が深く、4年前、観世流シテ方、片山九郎右衛門氏のために、初めて能の原作・台本の執筆に挑んだ。この新作能『媽祖―MASO―』は2022年4月に京都観世会館で初上演され、来年1月27日、28日、京都市内の「ロームシアター京都」での再演が決まった。宝塚歌劇にも詳しく、宝塚歌劇団の月刊機関誌『歌劇』1987年のデビュー以来、長らく女性を主人公にした作品を手掛け、『帆神―』で初めて男性を主人公に歴史長編を描き、新作も男性が主人公だった。「次の主人公は?」と聞いてみると、即答で、「もう男性はいいかな。次は女性が主人公です。まだ内容は明かせませんが」と教えてくれた。新作も歴史をテーマに描くが、「名を馳せた権力者たちには興味がありません」とも。間もなく作家デビューから40年という節目を迎えるが、これからも、人知れず郷土の発展のために尽くした名も無き先人たちに光を当て、知られざる史実を浮き彫りにしていくつもりだ。長年暮らす兵庫県加古川市の自宅を創作の拠点に、郷土の先人たちが脈々と築き上げた〝真の日本の歴史〟に、ペンの力で肉薄してゆく唯一無二の視座は不変である。25
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