KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年11月号
103/136

KOBECCO Cultu大野麥風(1888-1976)は、大正6年(1917)頃より日本画へと転じ、卓越した写実主義によって独自の画境を切り拓いた画家である。大正14年(1925)に西宮市へ移住して以降、亡くなるまでのおよそ50年間をこの地で過ごし、西宮の芸術文化を語るうえでも欠かすことのできない足跡を残した。本展では、対象を徹底して見つめる観察眼に貫かれた麥風の代表作『大日本魚類畫集』(1937~1944年刊)全72点をはじめ、原画や摺り見本などの関連資料を西宮で初めて一堂に公開し、初期の油彩画や旅先で描かれた風景・風俗画などもあわせて展示。西宮で円熟期を迎えた大野麥風の創作の歩みと、その多彩な表現の魅力を紹介する。exhibitionart■会期 10月22日(木)~2027年1月17日(日)■会場 芦屋市立美術博物館(芦屋市伊勢町12-25)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館  月曜日(ただし11/23・1/11は開館)、 11/24・1/12(火)、年末年始(12/29~1/3)■料金 一般1,500円、大高生1,000円、中学生以下無料■交通 阪神「芦屋駅」から南東へ徒歩約15分■お問い合わせ TEL.0797-38-5432■会期 10月31日(土)~12月6日(日)■会場 西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町4-38)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館 水曜日■料金 一般1,200円、高大生600円、小中生400円■交通 阪神「香櫨園」駅から南西へ徒歩6分■お問い合わせ TEL.0798-33-0164歌川広重『名所江戸百景 水道橋駿河台』葛飾北斎『富嶽三十六景 遠江山中』歌川広重『東海道五拾三次之内 池鯉鮒 首夏馬市』『大日本魚類畫集』第1輯第7回「メバル」1938年 姫路市立美術館蔵『大日本魚類畫集』第6輯第3回「イサキ」1943年 姫路市立美術館蔵『大日本魚類畫集』第1輯第6回「トビウオ」1938年 姫路市立美術館蔵江戸後期を代表する浮世絵師である葛飾北斎と歌川広重。北斎は圧倒的な画力と奇抜な発想、広重はしっとりした風情と豊かなストーリー性が大きな魅力である。今回の展覧会では、歌川広重『東海道五十三次之内』『名所江戸百景』葛飾北斎『富嶽三十六景』など浮世絵の人気シリーズの中から、選りすぐりの名作141点を展示。天候や季節、時間帯、人物などに応じて、北斎と広重が描き分けた日本の美しい風景を紹介する。また、「天候と季節」「時間帯」「人物描写」「構図と仕掛け」などの項目ごとに、広重・北斎の特徴と鑑賞のポイントを詳しく解説し、「広重の絵には雨のシーンが多い」など、目から鱗の視点を提示する。芦屋市立美術博物館西宮市大谷記念美術館浮世絵の風景画を楽しむ広重+北斎没後50年大野麥風展「魚の画家」103

元のページ  ../index.html#103

このブックを見る