KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年10月号
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され、糖尿病を新たに発症したり、健診などでヘモグロビンA1cが急に上昇したりすることが発見のきっかけになることもあります。腰痛や背中の痛み、黄疸、食欲低下、体重減少などが現れることがありますが、がん特有の症状とは限りません。―肝胆膵のがんに特化した検診はないのですか。一般の方を一律に対象とし、有効性が確立した肝胆膵がんの検診は現時点ではありません。そのため、肝炎や肝硬変、膵嚢胞、慢性膵炎、糖尿病などを指摘されている方は、症状がなくても必要な検査を継続することが大切です。神戸大学病院では、CT、MRI、超音波内視鏡などを病状に応じて組み合わせて診断しています。異常を指摘された場合や、気になる変化が続く場合は早めに専門医に相談していただきたいと思います。福島先生にしつもんQ.福島先生が医学の道を志されたきっかけは?A.子どものころ、病院で医師に診てもらい説明を聞くことで、不安が安心に変わったことをよく覚えています。医師は病気を治すだけでなく、患者さんやご家族に安心を与えられる存在だと感じ、医師という仕事に憧れるようになりました。Q.患者さんに接するにあたって日頃から心掛けておられることは?A.治療への希望や不安は患者さん一人ひとり異なります。まずお話をよく伺うよう心がけ、説明はできるだけ分かりやすい言葉を使い、治療の効果だけでなく、リスクや他の選択肢についてもお伝えして、患者さんやご家族に十分に理解していただいたうえで、相談しながら治療方針を考えることが大切だと思っています。Q.学生さんや後進の先生方を指導するうえで心掛けておられることは?A.分からないことを安心して質問でき、努力をきちんと見てもらえて、可能なときには仕事を任せてもらえることなど、自分が学生や若手医師だったころ、先輩にしてもらってうれしかったことや、してほしかったことをいつも思い返しています。一方的に知識や技術を教えるのではなく、相手の立場や経験に合わせて一緒に考える姿勢を心掛けています。Q.ご自身のリフレッシュ法や健康法があれば教えてください。A.特別な健康法はありませんが、時間があるときにはランニングをしたり、休日には家族と出かけたりしています。体を動かすことや、家族とゆっくり過ごす時間が、よいリフレッシュになっています。Q.なぜ肝胆膵外科を専門にされたのですか。A.手術によって病気を直接取り除き、患者さんの回復につなげられる外科、中でも重要な血管が集まる複雑な領域を扱うため、緻密な判断と高度な技術を求められる肝胆膵外科に魅力を感じました。また、肝胆膵外科の研修で難しい仕事をこなし、チームをまとめながら患者さんを支えている先輩医師たちに出会い、自分もこんな外科医になりたいと強く思いました。89

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