―この舞台の話を聞いた時はどんなお気持ちでしたか? 「朗読劇」への出演は初めてなんです。本を手にしながら演じることも、声色だけで何役も演じることも初めての経験。ですが、この作品は動きも入るし、歌も入る、ピアノ演奏も入る新しい形の朗読劇。新たな挑戦になるので、おもしろそうだと思いました。―共演は大地真央さんですね。 舞台『クイーン・エリザベス』(2019年)以来、2度目の共演です。前回は恋人役でしたが、大地さんはどんなときもお美しく、まさにエリザベスな感じ(笑)。本当に素敵でした。 今回は、夫役をはじめ、女性も含め複数の役を演じることになります。大地さんとの関係性がいろいろと変わっていくのが楽しみです。―原作は内館牧子さんの小説です。内館作品の印象は? 内館さんが脚本を手掛けられたドラマをよく見ていたので、演じる側として関わることができるのはうれしいです。 ドラマを見ていた頃は若かったので、〝大人たちの物語〟として楽しんでいたけれど、作品に接してみると違うおもしろさが見えてきています。話の伏線が随所に散りばめられていて、セリフのひとつひとつに流れがある、ユーモアもある。人物像にも物語にも奥深さを感じています。―『すぐ死ぬんだから』。ちょっとドキッとするタイトルですね。 確かに「死ぬ」はネガティブな言葉ですが、ハナさんは、そうは捉えていないんです。やれることはまだまだある、目標もある、オシャレも忘れない。78歳だって、なんでもできるよ!という、むしろポジティブに生きるための言葉です。―歳を重ねることをどんなふうに考えていますか? 50代に入って、確実に折り返しの年齢になりましたけれど…(笑)。 子どもの頃に想像していた50代よりもずっと元気です(笑)。自分が実際その年齢になってみると印象は違いますね。 僕は健康を保つための運動は必要だと思っていますが、〝やらなくちゃいけない〟にしないようにしています。楽しみながら、習慣として生活の中に取り入れたい。体を軽く動かすとか、歩くとか。 あとは、経験を積んできたし、たくさんの出会いもありますから、若い頃よりも人生が厚みを増して、豊かになっていったらいいですね。―ハナの夫、岩造さんは70代後半ですが、その年代を演じることについては? さすがにこの年代を演じるのは初めてです(笑)。メイクや服装での演出はないし、声色、話し方だけで演じるので、そこはチャレンジですね。朗読劇のおもしろいところでもあると思います。25
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