在大阪ベトナム総領事館で本年6月にお目にかかったロアン副委員長とタイグエン省人民委員会庁舎で再会しました。そこで日本に期待する要望事項を伺ってきました。それは以下の7項目です。1、国際基準を満たす茶葉原料産地の開発。2、バリューチェーンに沿った生産連携の構築。3、茶葉の加工技術の移転。4、付加価値の高い茶製品の開発。5、市場調査・市場開拓に関する協力。6、技術研修および貿易・商業促進。7、タイグエン茶製品を国際市場、特に日本市場の消費者により身近なものとするための協力。これらは、日本企業に対してタイグエン省が提案するビジネスチャンスです。今日のベトナムには人材も資金もあります。ただし商談には、ビジネス慣行や「常識」の両国間の相違を相互理解することが求められます。ビジネスにも一般に広義の「多文化共生」の視点が不可欠と私は考えています。なお、お茶ビジネスの経営形態には、家族単位の農場を集約する協同組合と民間の株式会社があります。実際のビジネスに当たって両者に大きな違いはないですが、自社との最適な相性が最優先の検討事項です。ベトナムの抹茶ビジネス世界的な抹茶ブームはベトナムにも浸透しています。すでにタイグエン省でも抹茶が生産され、ベトナム国内でも販売中です。日本とベトナムの栽培方法や味は、天候や生産設備の相違に依存して多様です。工業製品では世界同一の性能や品質が一般に求められますが、お茶のような食品では、各国また個人によって嗜好が異なります。必ずしも日本産と同じ商品をめざす必要はないと考えられます。ハノイ市内では抹茶専門店「マッチャ東京」に人気があり、ベトナム全国展開を進めています。ここでは日本産の抹茶を使っており、商品価格は日本と変わらないか、やや高いくらいです。ベトナムにおいて抹茶の生産・販売市場は、今後も大きな成長力をもっているとみなされます。なお抹茶にかぎらず、タイグエン省の茶葉を原材料とした加工食品やサプリメントの開発・製造・販売も成長可能性の高い領域です。ぜひ、タイグエン省「国際お茶フェスティバル」に参加し、ご自身で同省そしてベトナムの魅力をご実感ください。詳しくは、「日本ベトナム経済交流センター」HPを次の二次元コードからご参照ください。■上田義朗(うえだ よしあき)流通科学大学名誉教授岡山学院大学・岡山短期大学理事日本ベトナム経済交流センター日本代表外国人材雇用適性化推進協会(ASEO)代表理事合同会社TET代表社員・CEOタイグエン省の抹茶農園ハノイのThe Matcha Tokyo店内から日本ベトナム経済交流センター119
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