―他の診療科との連携・協力は欠かせないのですね。がんの治療は「手術」「薬物療法」「放射線治療」の三本柱を組み合わせる集学的治療が基本です。手術前に放射線や抗がん剤を行う、手術後の再発予防として放射線を行う、抗がん剤と放射線を同時に行うなど、患者さんの状態に応じて組み合わせますから、あらゆる診療科との連携・協力が必要です。また、放射線診断・IVR科とは同じ放射線を扱う診療科ですので、それぞれ異なる専門性を持ちながら協力しています。IVR(画像下治療)と放射線治療を組み合わせた治療方針を検討することもあります。他の診療科との協力だけでなく、放射線腫瘍科では医師をはじめ、診療放射線技師や医学物理士、看護師など多くの職種が協力し、チーム医療で患者さんを支えています。宮脇先生にしつもんQ.宮脇先生はなぜ医学の道を志されたのですか。A.理系科目が得意だったので自然と医学部を志望するようになりました。直接のきっかけになったわけではありませんが、高校生の時にドラマ「振り返れば奴がいる」を見て、人の命に向き合う医師という仕事の重みを感じたことを覚えています。Q.患者さんと接するにあたって心掛けておられることは?A.がんと診断された患者さんは大きな不安を抱えておられます。治療の内容や目的についてできるだけ分かりやすく説明し、十分に納得したうえで治療を受けていただくことを大切にしています。病気だけでなく、生活背景や価値観にも目を向け、患者さんにとって最適な治療を一緒に考えるように心掛けています。Q.学生さんや後進の先生方を指導するうえで心掛けておられることは?A.知識や技術だけでなく、その背景にある考え方を伝えることです。また「患者さんにとって何が最善か」を考えることを、日々の診察やカンファレンスを通じて伝えています。学生時代に放射線治療に触れる機会は限られているかもしれませんが、将来、どの診療科に進むとしても、患者さんの役に立つ場面があることを知っておいてもらえればと思っています。Q.ご自身の健康法を教えてください。A.できるだけ歩くこと、「気にしない力」を持ちストレスをためないこと、しっかり睡眠を取り、無理しすぎないことくらいですね。Q.なぜ放射線治療学を専門にされたのですか。A.学生時代の授業や臨床実習で画像診断に興味を持ち、放射線科に入局しました。「ドクターズドクター」として他の診療科を支える役割と、その専門性に魅力を感じる一方で、患者さんの体への負担をできるだけ抑えながら根治を目指せる放射線治療にも魅力を感じ、専門とするようになりました。画像診断で培った知識を生かしながら、患者さんと直接関われることにやりがいを感じています。81
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