高エネルギー加速器研究機構の多田と申します。今回は、アインシュタインの一般相対性理論における重力が、それまで確立されていたニュートン力学における重力と、どのように異なるのか、をお話しします。ニュートンが考えたのは、質量のある二つの物体の間には、それらの質量に比例した重力が働くため、二つの物体は互いに引き合う、というものでした。たとえば太陽と地球を考えると、その両者の間に引き合う力が働くため、地球は太陽のほうに引き寄せられ、地球の速度とうまくつりあうところで周回運動をします。これがニュートン力学の解釈です。いっぽう、一般相対性理論の解釈では、ある質量(あるいはエネルギー)は、空間を歪めてしまう、というものです。空間は、それまで考えられてきたような、変形しない強固なものではなく、たとえばトランポリンの表面のように、なにかを載せるとその質量で歪んでしまう、というのです。トランポリンの表面は二次多田先生!ニュートリノと 宇宙のはじまり教えて 連載〜第39回〜「重力レンズ効果」自然界で最も大きな存在が宇宙、そして最も小さな存在が素粒子と考えられている。素粒子を研究することで、宇宙のはじまり、人間の存在を解明する︱︱ 日本の誇りをかけて、その最前線で日々研究に打ち込む素粒子物理学者・多田将先生。謎に包まれた宇宙について多田先生に教えていただきます。さあ、授業のはじまりです!50
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