KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年9月号
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ー知らないから怖い。神野三鈴さん演じる希の婚約者、雅也の母がまさにそうですね。雅也の母は、〝ASDの人〟という大貴への気遣いはあるんです。理解したいという気持ちがあるからこそ「こんなこと言っていいのかしら」「傷つけてしまうのではないか」って、ものすごく考えている。だからああなっちゃう。人を知るって、例えば専門書を読んで理解できる話でもないんですね。一括りにはできない。〝勉強〟して理解した気になってしまうと、大貴が勤める会社の課長みたいになっちゃう。「君たちは」なんて完全に一括りだし、「寄り添いたい」とか言うし、敬語を使って丁寧ふうだけど無神経。でも悪気はないんです。人には個性がある、クセもある。そこはみんな同じなんですけどね。ーASDを知るために専門家の話を聞いたり、ASDの人たちとの交流の時間をもったそうですね。ホンづくりをする上で、そこは勝手な解釈で描くつもりはなかったので、正しく知りたいと思っていました。まずは物語の骨組みを作った段階で専門家に読んでもらって、違和感があるところは話を聞いて書き直したり。でもASDといってもグラデーションの幅が広くてなかなか難しい。教育番組ではなく、あくまで大貴の物語なので、最終的には、物語としてギリギリを探ったところもあります。人の長所は短所でもあって、その逆でもあるということは以前から思っていたことで、同じことを違う側面から見ているだけの時って結構あるんですよね。ー大貴は「しゃべらない人」ではなくて、考えていることを言葉で表現するのが苦手。というところとか…。そうですね。「わかっている」ことが理解されにくい。パッと見、会話に参加していないようでも、聞いているし、わかっている。会話しているんですよね。日常生活って、言葉でやり取©2026「平行と垂直」製作委員会26

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