KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年9月号
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名曲『千の風になって』にまつわる秘話を熱く語る秋川雅史「もちろん、マイクなしで…」と秋川が笑みを浮かべた。初めて「千の風になって」を歌ったきっかけはこうだった。「お客さんからコンサートで聴きたい曲をリクエストしてもらったんです。そのなかに『千の風になって』がありました。アンコールのときに歌いました」と振り返る。すると多くの観客が涙を流し始めたという。「コンサートで、そんな光景を見るのは初めてのことでした」2005年、「千の風になって」はアルバム「威風堂々」のなかの一曲として収録された。徐々に反響が出始め、2006年5月にシングル曲として世に出すと、さらに話題となり、同年暮れ、NHK紅白歌合戦に初出場する。人気は爆発的に広がり、オリコン・シングルチャートで一位に躍り出る。オペラ歌手が歌う曲がシングルチャートで年間一位に輝くのは史上初という快挙だった。「最初は数千枚しか売れていなかったのが、現在では累計130万枚です」この歌の詩は米国発祥とされるが、作者は不詳。音楽家で芥川賞作家の新井満が翻訳と作曲を手掛けた。「まだ、この曲がヒットする前。新井さんからこう言われました。『この曲は100年、200年と歌い継がれていってほしい。なぜなら人が亡くならないということは、この先21

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