KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年9月号
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民的人気の一曲に数えられる。だからこそ、「歌うことの責任は重く、軽々しくは歌えない」と語る秋川が、いかにこの曲に強い思い入れを抱きながら生きてきたか。今年のツアーの冠に付けたタイトルからも、その意気込みが伺える。メモリアルツアー『「千の風になって」20周年記念コンサート』が、9月5日、兵庫の神戸新聞松方ホールで、10月24日、大阪の住友生命いずみホールで開催される。このツアーで心に決めている〝ある試み〟がある。そのひとつは、「マイクを使わない」こと。この理由を尋ねた。「クラシック音楽が生まれた時代にはマイクなどありませんでしたからね。もちろん、現在は当時、存在しなかった大規模なホールやドームなどの大会場があり、マイクが必要なときはあります。しかし、今でもオペラ歌手の理想は生の歌声で歌い、生の歌声を観客のみなさんへ届けることだと思っています」さらに、今回のツアーでは、こコンサートではマイクを使わず歌うのが、秋川雅史のスタイルだ(本人提供)んな試みも準備されている。その構想の一端を明かしてくれた。「一人の男性を主人公に6曲の歌で、ひとつのストーリーが進行していきます。6曲はすべてカバー曲で、最後の曲は『瑠璃色の地球』です」と語る。一人の男性が旅する姿を、6曲の歌で綴ってゆくのだという。旅をしめくくるラストの曲は人気歌手、松田聖子のヒット曲「瑠璃色の地球」…。想像するだけで、情感豊かな秋川の歌声で紡がれる壮大な旅の光景が目の前に広がってくるようだ。「この6曲でストーリー仕立てにしてコンサートで披露するのは、実は初めての試みなんです」曲目はポップスなど現代音楽から選ばれるが、その世界観はまるでオペラのようである。歌う責務と矜持コンサートでは、もちろん「千の風になって」が披露される。20

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