KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年8月号
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チェックポイント阻害薬です。代表的な例として、効果的な薬がなかったメラノーマ(悪性黒色腫)では、一度免疫を刺激すると、薬を中止してもがんが抑えられているケースが一定の割合で認められています。肺がん、食道がん、頭頸部がん、胃がん、一部の大腸がんや乳がんなど、多くのがんで効果が認められ、使われています。―新しい薬は副作用が無いのですか。どんな薬でも副作用はあります。従来の抗がん剤とは違うメカニズムで副作用はおきます。ただし、がんの種類が違っても、副作用のメカニズムは同じですから、副作用管理を熟知している腫瘍内科医がすべてをカバーすることに意味があります。―分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬も保険が適用されるのですか。保険診療で多くのがんの治療ができます。同一の遺伝子に異常があれば、どの臓器のがんなのかにかかわらず保険適用される薬も増えてきています。保険診療の根拠になるのが治験です。何百人もの臨床試験を重ねて効果が証明され、きちんとした環境下で使うことで安全性が証明されれば、厚生労働省から保険適用の認可がおります。患者さんが新たな可能性にアプローチする機会を提供するとともに、これからの患者さんのためにもなる治験に取り組むことは大学病院としての使命の一つだと考えています。―腫瘍内科医がすべてのがん患者さんの薬物療法をカバーできるのですか。まだまだ腫瘍内科医の数は足りておらず、抗がん剤に興味を持っておられる先生方を中心にして各診療科でも取り組んでいます。腫瘍内科は各診療科と常にカンファレンスを行って治療方針決定に加わっています。例えば、腎移植後に拒絶反応を抑えるために免疫を抑制している場合、自己免疫疾患を持つ人の場合、人工透析を受けている場合など、免疫を刺激することによる副作用を伴う免疫めにがんになるのです。この異常を止めてやれば肺がん、胃がん、大腸がんなどをやっつけられます。つまり、分かってきた「なぜ」の部分をターゲットにして治療が開発されました。これが分子標的治療薬です。―免疫チェックポイント阻害薬もその一種ですか。全く違うメカニズムで効きます。がんは細胞の遺伝子に異常をきたして発生しますが、遺伝子異常は常に起きていて、体の中でがん細胞はできています。年齢を重ねると発がん物質の影響を受ける機会が多くなることもあり、遺伝子異常が増えてがんができやすくなります。がんができても免疫ががんを抑えていますが、免疫機能が衰えてきて抑えきれなくなるとがん細胞がどんどん増えます。若い人なら自身の免疫機能が、がんをやっつけてくれています。しかし、敵(がん細胞)も生き延びるために、免疫の働きを阻止しようとします。これを阻害すれば免疫が働き続けてくれることに注目して開発されたのが免疫88

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