KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年8月号
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の国立がん研究センター東病院で「どんながんでも診る医者」として、治療方針を決めて副作用を管理するところまでチームで薬物療法に取り組んでいました。全国的に腫瘍内科の必要性が言われ始めたころ、神大病院からオファーをいただき、本気にがん医療に取り組む意気込みを感じたため、約20年前、腫瘍内科学分野を立ち上げました。同じような考え方である血液内科学を統合し、腫瘍・血液内科として運営しています。―がんの治療薬はどこまで進化しているのですか。増殖が速くて盛んながん細胞をやっつけるのが従来の抗がん剤です。増殖が盛んな正常な細胞まで傷害してしまい、副作用として脱毛、白血球減少、下痢、口内炎などが出ていました。がんの分子生物学が進歩すると、「なぜ、がん細胞が増殖し続けるのか」の理解が進み、何かの理由で「増えろ」という信号が出続けるからだと分かってきました。例えば肺、胃、大腸などの細胞が異常をきたして信号を出し続けるた87

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