㊎柴田音吉洋服店ハンドメイド ビスポーク・テーラー起業明治元年明治から現代まで、神戸洋服の定義と注文洋服製図の歴史をたどる「神戸洋服」本家・本流よると、神戸港開港後、126区画あった居留地のうち、ほぼ半数にあたる64区画に英国人が入居していたということです。近代洋服の発祥の地は英国ですから、いち早く神戸へと輸入される環境にあったということです。―「神戸洋服」と呼ぶにはどんな条件があるとお考えですか。初代は明治元年(1868年)に来日した英国人テーラー・カペル氏と出会い、居留地に共同経営でテーラーを開業しました。カペル氏は師匠でもあり、初代はロンドン・サビルロウを源流とする英国調スーツの製図と仕立てに関しての正統な技術伝―「日本初の洋服テーラー」として初代が正式に認定されたそうですね。神戸より早く1859年に開港した横浜が日本初の近代洋服の地という声もありましたが、今回の認定の決め手となったのは、産経新聞(2018年10月4日付)「文化の遺伝子―近代洋服発祥の地・神戸」だったということです。記事内で神戸の洋装史に詳しい神戸芸術工科大学の見寺貞子名誉教授が「流入した国の文化が違った」と考察しています。神戸市史にKOBECCOSELECTIONNEWS「近代洋服発祥の地」と言われる神戸。その背景には神戸開港当時からの英国との関係が存在し、神戸へやってきた英国人テーラーと一人の日本人テーラーとの出会いがありました。日本記録認定協会から「日本初の洋服テーラー」として初代が認められた柴田音吉洋服店の五代目店主・柴田音吉さんに詳しいお話を伺いました。1930年代の洋服スタイルを復元し、ご機嫌のY氏5050
元のページ ../index.html#50