KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年7月号
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第151回神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力捕獲したキリギリス300匹を目標に掲げ、草むらをかき分ける公式ホームページ『鳴く虫と郷町』私が教員を務める大阪芸術大学短期大学部は、昨年、キャンパスが所在する伊丹市と連携協定を締結した。「地域社会の発展」「次世代人材の育成」をビジョンに掲げ、現在は授業の一環として様々な地域活動に参画している。5月23日、新緑が目に鮮やかな猪名川の河川敷にて、総勢20名余りの学生と共に「キリギリスハンター」なる取り組みに参加した。目的は、秋の風物詩『鳴く虫と郷町』で展示するキリギリスの捕獲である。昨年で20回目を数えた伝統的な催事、江戸時代に庶民が親しんだ「虫聴き」の文化を歴史ある酒蔵や商店街、公共施設などで楽しもうというものだ。昨年も予定をしていたが雨天により中止。この日は朝から快晴に恵まれ1年越しに念願が叶った。今回は集まった市民の方々と一緒に300匹を目標に掲げ、捕獲しやすい幼虫に時期を狙った。開始前、伊丹市昆虫館・坂本昇 館長より生態や雌雄の見分け方(鳴くのは雄だけであること)、網の使い方などの伝授を受ける。いざ実践となると、草むらをかき分け、昆虫が苦手だった学生も笑顔を見せた。捕獲したキリギリスは丁重に飼育され、立派に成長した姿で9月にお目見えする。童心に帰り引率した私自身が、実は一番楽しんだ一日となった。■岡力(おか りき)放送作家・コラムニスト・イラストレーター、ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆、番組を企画。日本放送作家協会関西支部事務局長・大阪芸術大学短期大学部客員教授、作家養成塾 文想・神戸電子専門学校講師。伊丹市名物「キリギリスハンター」に学生たちと参加91

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