KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年7月号
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―すべてのIVRを放射線診断・IVR科で担っているのですか。広義では心臓や脳の血管内治療もIVRに含まれますが、循環器内科や脳外科で心臓インターベーション、脳血管内手術などという呼称で行われています。IVR科では心臓や脳(外頸動脈領域を除く)以外の領域を担っています。その守備範囲は広く、熟練の技術を要する手技です。すべての患者さんにIVR治療が適応になるわけではありません。各診療科とのカンファレンスを通じて適応を決め、患者さんの意向も聞きながら治療方針を決定しています。エビデンスに基づく医療が求められる現代、きちんとした画像診断ができているかが、その後の治療の質に大きく関わってきます。医療における放射線科専門医の役割と責任は今後ますます重要なものになると考えています。村上先生にしつもんQ.村上先生はなぜ医学を志されたのですか。A.高校生のころは特に何になろうなど考えず、父親と同じ工学部に行こうかなと思っていました。受験のために来てもらった家庭教師の先生から勉強というよりは、勉強の仕方を教えられ、すると成績がどんどん上がり、担任の先生からは医学部受験を勧められ、何も分からないままに医学部に進学することになりました。自慢できる話ではないですが、今となっては、人のためになり、やりがいのある仕事に就けるように促してくれた先生には感謝しています。Q.日頃、患者さんと接するにあたって心掛けておられることは?A.患者さんにとって最善の診断、治療が選択できるように、コミュニケーションをしっかり取り、押し付けるのではなく、納得してもらえるよう心掛けています。Q.学生さんや後進の先生方と接するにあたって心掛けておられることは?A.常に患者さんの気持ちになること。他科の先生方との研究やいろんなやり取りにおいては、あなたが8割あげたとき、相手は五分五分と思っている。あなたが五分五分と思っているとき相手は8割とられたと思っている。そういう気持ちでいるようにと伝えています。Q.ご自身の健康法、ストレス解消法は?A.忙しくて寝不足、不摂生の塊というのが正直なところ。休日は十分な睡眠をとればいいものを、早朝からゴルフに出かけ、筋トレにも励んでいます。これがストレス解消になっているので、健康のためにはいいのかもしれませんね。Q.放射線医学のどのようなところに魅力を感じ、専門にされたのですか。A.私が学生のころ、アメリカでは放射線科専門医は〝doctorofdoctor〟と言われ、医者をバックアップする存在と聞きました。当時、日本の放射線医学はアメリカにかなり遅れをとっていましたが、いずれは追いつくだろうと思ったのが専門にした理由です。それが今、現実となり、忙しく、充実した日々を送っています。89

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