KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年7月号
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6月15日、神戸国際会館こくさいホールにて、神戸真言宗連合会主催の弘法大師御誕生祭「いろはまつり」が開催され、その第三部で県立兵庫津ミュージアム名誉館長の田辺眞人先生が「六甲山地と弘法大師伝説」の記念講演をおこなった。お話は、六甲山系にある2つの真言宗の寺院の縁起の紹介からスタート。摩耶山天上寺は大化2年(646)に孝徳天皇の田辺先生。その後弘法大師が唐へ渡る前にこの山に登り、航海安全と学問成就を祈った。そして帰国後、お礼参りに「再ふたたび度」訪ね、大師は船を守った大きな龍にちなんて大龍寺という寺を創建したという。これらの縁起はもともと口承されてきた民間の説話だった。このようないわれやいいつたえ、しきたりやならわしを研究対象として民俗学を創始したのが兵庫県出身の柳田國男であることや、民俗学が敗戦後の日本人にアイデンティティを与える一助になったことなどを解説しつつ、民間伝承について深掘りし、「伝承の時・所・人が確定すると伝説となり、それが固定化・土着化すると歴史化するんです」と寺院の縁起の本質を説いた。そして奈良の古刹、法隆寺、元興寺、東大寺、興福寺、薬師「六甲山地と弘法大師伝説」神戸真言宗連合会「いろはまつり」記念講演ひょうご神戸まちかど学だより勅願で法道仙人が開いたが、弘法大師が唐で授かった摩耶夫人(釈迦の母)の像をここに安置して摩耶山天上寺を創建した。この摩耶夫人像は6世紀の皇帝、梁の武帝がつくった2体のうちの1体と伝わっている。一方、再度山大龍寺は和気清麻呂が老僧の夢を見て、その老僧に似た行基作の如意輪観音像を得て霊場とした。「この御本尊の観音様は神戸最古の仏像です」といろはまつりでは講演のほかにも法要や詠歌、演劇など盛りだくさんのプログラムが続いた。弘法大師と六甲の縁についてわかりやすく話す田辺先生80

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