KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年6月号
64/124

神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座㉖あつた蔓 神戸ビーフの高い肉質のベースとなったのは大正~昭和前期に育成された血統集団、新蔓ですが、その代表格と言えるのが現在の香美町小代区の雌牛「あつ」の血を受け継ぐ系統のあつた蔓でしょう。そのルーツは以前紹介した江戸時代の蔓、周助蔓にあるといわれています。「あつ」の孫で、名種雄牛「熱田」「第二熱田」を生んだ「ぬい」の碑が現在も大切にされていますが、その碑文から大正天皇もご覧になったほどの名牛だったことがわかります。 あつた蔓は小型ながら体の締まりが良くて、骨細く皮膚柔らか、毛色も良いなどすぐれた特色があり、この血統から現れた偉大な種雄牛「田尻」が但馬牛のみならず全国の黒毛和種の改良に大きく貢献しました。神戸ビーフビフテキのカワムラで〝本物〟の神戸ビーフを心ゆくまで動画はこちらからビフテキのカワムラ西宮店 陽だまりのようなエントランスから、優雅ならせん階段を登り店内へ。大きな窓と煉瓦の壁、開放感と落ち着きを兼ね備えた店内はゆったりとしたプランニング。カワムラで唯一、4名の小さなテーブル席があり、小家族やデートにも。2室ある個室は白い石壁で明るい雰囲気。 西宮はもちろん、隣接する芦屋や宝塚などのほか、目の前の国道171号で結ばれる豊中や箕面など北大阪エリアからの来客も多いとか。郊外店ゆえファミリー利用が中心で、お子様向けサービスにも心を砕く。 オープンから約40年、親子三代の常連さんも多い。昼は近隣のマダムやビジネスマンの普段使いで、夜は特別な日のお食事や家族団らんのディナーで賑わうが、いつ来ても変わらぬ珠玉の味で、舌の肥えた阪神間のグルメたちを唸らせている。6464

元のページ  ../index.html#64

このブックを見る