を了承していただける場合にのみ行うことができます。―若い世代で乳がんが増えているのはなぜでしょうか。一般的には食生活の欧米化などが理由だと言われていますが、出産回数が減り、授乳の経験がない女性が増えているということも理由の一つに考えられます。また、検診が普及して早期発見の件数が増えていることも患者さんの数が増加している理由の一つと言えます。―どれくらいの頻度で、どのような検診を受けるとよいのでしょうか。乳がんについては、2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されています。マンモグラフィでは、乳腺もしこりも白く映ります。そのため、特に若い方で乳腺が厚い場合はしこりが見つかりにくいこともあります(高濃度乳房)。こういった場合は超音波検査を受けることをお勧めしています。ただし、ご自身で気になる症状があれば、検診ではなく、必ず専門医を受診してください。―自分でしこりに気づくころには、かなり進行している状態なのですか。ご自身でしこりに気づく場合、1~2cm以上の大きさで見つかることが多いです。1~2cm程度であれば早期の乳がんであることがほとんどで、適切な治療によって完治を目指すことができます。その方にとってより良い治療が選択できるように一緒に考えていきますので、怖がらずに受診していただきたいと思います。―男性にも乳がんはあるのですか。検診がないので発見が遅れるのでは?乳房に厚みがない男性はご自身でしこりに気づきやすく、しこりを自覚して受診される方のほとんどは、ホルモンのバランスや薬剤などが原因で乳腺が腫れる女性化乳房症という良性の疾患です。診察の結果、がんの疑いがあれば生検し、そ―乳房再建手術はがんの摘出と同時に行えるのですか。どういった方法があるのですか。同時も可能ですし、改めて再建手術だけを行うことも可能で、乳がんの再建手術は保険が適用されます。人工物(シリコンインプラント)を入れる方法と自家組織(自分のおなかの脂肪や背中の筋肉など)を用いる方法があります。乳房の大きさやご本人の意向などを考慮して選択します。―切らずにがんを取る方法もあるのですか。乳がんではラジオ波焼灼術が保険適用されています。しこりの中に針を刺して焼く方法です。ただし、がんが小さい、一つだけであるなど、細かく条件が設定されています。また、術後には再発予防のため放射線治療を受ける必要があります。その後乳がんがあった部分を再度生検し、万が一がんが残っていれば乳房部分切除が必要です。これら86
元のページ ../index.html#86