KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年5月号
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タはありませんのでこれに基づくものではないのですが、塩分の過剰摂取が習慣化すると高血圧に結びつき、高血圧が重症化すると脳出血を起こしますので、生活習慣を見直し食生活を改善することが脳出血予防に一定の効果があるのではと考え、減塩プロジェクトを提案しました。─そもそも脳出血とはどのような病気なのですか。久保 脳の血管が破れて血液が脳内にあふれ出し、固まった血液が圧迫して脳細胞を破壊する病気で、運動麻痺になることが多いだけでなく、血管性認知症になるケースもありますので、発症すると要介護の状態になる可能性が高くなります。─減塩が脳出血の予防になるのですか。久保 血中の塩分濃度は一定の割合=0.9%に保たれています。塩分を過剰に摂取すると血中の塩分濃度が高まりますので、それを一定に保とうと圧の減少を目指し、区民のみなさまと一緒に考えて取り組む垂水区独自の減塩プロジェクトです。まだまだ浸透していないので(仮称)としていますが、定着してきたら外す予定です。「SIO」は「塩」、そして「Salt Intake and Origin from general foods」の略で、「6」は1日の塩分目標摂取量の6gからきています。坂 現在、日本人の1日あたりの塩分摂取量の平均は男性が10.5g、女性が8.9gで、厚生労働省による目標摂取量は男性が7.5g未満、女性が6.5g未満、高血圧治療中は6.0g未満となっています。垂水区では高血圧治療中の方と同じ6gを意識するという目標を定めました。─なぜ垂水区で減塩プロジェクトを進めているのでしょうか。坂 75歳以上の生活習慣病の入院状況について令和3~5年のデータをチェックしたところ、神戸市の平均と比較して垂水区は糖尿病や脂質異常症などによる入院患者の割合は少ないのに、脳出血だけ突出して高いことに気付いたんですね。それで、高血圧での通院状況も調べてみると、これも神戸市の平均を上回っていたのです。塩分摂取量の比較デー11回目となった垂水区の市民フォーラム。今回は垂水区が推進する減塩プロジェクトの紹介を軸に、健康的な食生活を主題に開催8181

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