KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年5月号
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浄土寺は、お堂の中は犬と一緒に入れないが、国宝の浄土堂をはじめ、重要文化財の建物が点在し、わんちゃんと境内を歩くだけでも訪れる価値大。塔頭 歓喜院ではかわいい“福犬おみくじ”も授与され、愛犬家に大人気!拝観時間9:00~12:00、13:00~17:00(昼の1時間は閉堂。年末年始は拝観不可)。拝観料500円。浄土堂内は撮影禁止極楽山 浄土寺国宝建築と快慶仏に出会う、極楽の古刹へワン詣わんもうで夕刻が神秘的!「極楽山 浄土寺」は鎌倉時代初頭、東大寺大仏殿の再建で知られる重ちょうげんしょうにん源上人が開いた古刹で、境内には国宝・重要文化財がずらりと並ぶ。建久8年(1197)に完成した「浄土堂」は、宋の建築様式を取り入れた“大だいぶつよう仏様”。大仏様の建築物は、東大寺の南大門と浄土寺浄土堂の2つしか残っておらず、仏堂建物としては唯一のものとなる。堂内は化粧屋根裏が広がり、朱く塗られた垂木と白色の野地板という朱と赤のコントラストが圧巻。その中央に立つのが名仏師・快かいけい慶による国宝の阿あみださんぞんりゅうぞう弥陀三尊立像だ。像高5.3mの阿あみだにょらい弥陀如来を中心に勢せいしぼさつ至菩薩と観かんのんぼさつ音菩薩が付き添う三尊像。雲座の上に立つ姿は、「極楽浄土から雲に乗ってお迎えにくる様子」を表したもの。一般的な仏像と逆の両手の上げ下げや左右逆に配置された脇の菩薩など、宋の仏画を参考にした快慶の個性が随所に光る。夕刻になると、西側の蔀しとみど戸から光が差し込み、阿弥陀三尊立像に後光がさすように真紅の光に包まれる。まさに光を背負った阿弥陀や菩薩がこの世にあらわれたか32

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