KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年5月号
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受動的に対応しています。最初の三つの教訓のように、能動的に行動するよりは、相手に従う生き方を肯定していたのです。意欲は、時には自分を混乱させ、破壊してしまうように思います。まぁ、いえば欲望のコントロールというか、欲望とはほどほどに付き合うのがいいのではないでしょうか。欲望は、時には自由を束縛します。常に自由でいられる状態が最も理想的なので、冒頭の三つの教訓は、ストレスになりかねません。いい意味で、いい加減さが必要なのです。いわゆるお風呂の「いい湯かげん」の「湯」の状態です。そのためには、あまり考えすぎないこと。考えれば考えるほど、理屈っぽくなって、常に意味や目的や結果ばかりを考えてしまいます。僕なりに冒頭の三つの教訓を考えてみました。「人生は他人(運命)まかせ」「努力を捨てたところに自然にやってくるのが幸せです~努力ら積極的に相手に行動を起こすというよりは、相手の行動に対応して、それにまかせた生き方です。つまり、運命に対して、わからないことはそのまま放っておきます。それは仕事に限らず、人間関係に於いても変わらないように思います。こちらか《スコタイの夢》2001年 横尾忠則現代美術館蔵18

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