1961年に設計を開始し1964年に竣工していますが、これは同じく丹下による吊り屋根構造の国立代々木競技場と全く一緒です。特殊な構造ゆえにその計算は複雑で、しか「船の体育館」と親しまれている香川県立体育館。設計は丹下健三もまだコンピューターの実用化前ゆえ、千枚にも及んだという計算書に構造設計者の岡本剛の奮闘ぶりがうかがえますね。それだけに文化財的な価値も高く、ワールドモニュメント財団から「緊急に保存・修復が求められる文化遺産ウォッチ」に指定されており、解体の方向性を崩さない香川県の文化度が問われています。屋根の架構構造妻梁側梁柱吊りケーブル押さえ鋼材121
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