KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年5月号
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175cmと縦長のサイズ。その肌の色で「釈迦も我々と同じ人間であると伝えているのです」と川野氏。構図や墨染めの衣を着た尼僧が描かれている点が九州国立博物館蔵の涅槃図と共通していることなどから、それと同様に真言律宗の関与のもとに作成された可能性が高いとのことだ。レクチャーのあとは川野氏が見どころにフォーカスしながら現物を詳しく説明し、参加者たちも熱心に凝視していた。神戸市の文化財に指定されたことで、今後は先代住職や檀家の悲願であった修復なども施され、未来へと確実に受け継がれていくことだろう。仏涅槃図 鎌倉時代末~南北朝時代、14世紀 念仏寺蔵神戸市指定文化財 (画像提供:念仏寺)レクチャーでは阿弥陀如来立像の細部の写真など、貴重な画像も呈示しながらわかりやすく貴重な文化財の実物を見ながら解説を聞けるという、願ってもない機会となった摂取山光明院念沸寺兵庫県神戸市北区有馬町1641お問合せ TEL.078-904-0414※阿弥陀如来立像は、本堂の外から窓越しにご覧いただけます。また喫茶をご利用いただくと近くでの見学が可能です。※涅槃図は公開しておりません。109

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