KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年5月号
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その本堂が現存する有馬温泉最古の建築とされる摂取山光明院念仏寺で代々受け継がれてきた至宝2点、御本尊の木造阿弥陀如来立像と仏涅ねはん槃図が昨年4月に神戸市指定有形文化財となり、それを記念して3月29日に本堂で公開見学会と神戸市立博物館の学芸員で仏教美術の専門家の川野憲一氏によるレクチャーがおこなわれ、約20名が参加した。阿弥陀如来立像は13世紀前半のもので、像高は99.1cm。材は桧と推定され、漆の上に金箔を貼っている。一度割って内部をくり抜き再び貼り合わせた割わりは矧ぎ造で、伏し目ながら玉眼が施されている。脚の下方が別材になっているのも特徴の1つ。そのお顔立ちや衣の表現などから「作風は運慶に近いので、その弟子筋の作では」と川野氏は解説した。釈迦入滅の瞬間を描いた仏涅槃図は14世紀の作と比定され、縦225.4cm×横阿弥陀如来立像 鎌倉時代、13世紀 念仏寺蔵 神戸市指定文化財 (画像提供:念仏寺)有馬温泉・念仏寺蔵の至宝が 神戸市指定有形文化財に記念公開見学会を開催108

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