高エネルギー加速器研究機構の多田と申します。前回予告しました通り、今回からは、かのアルベルト=アインシュタインの業績とともに、重力について考えていきたいと思います。アルベルト=アインシュタインは、ドイツ帝国のヴュルテンベルク王国のウルムにて、一八七九年三月一四日に生まれました。しかし翌年には一家は同じドイツ帝国のバイエルン王国のミュンヘンに引っ越したので、彼が育ったのはミュンヘンです。幼いころから自然科学に興味を持ちましたが、シャイで、あまり話さない子供だったそうです。一八九五年に、スイスの連邦工科大学(現在のチューリヒ工科大学)の入学試験を受けましたが、不合格でした。彼は語学が不得意で、のちに米国に亡命したあとでも、英語を話すのが苦手だったと言われています。しかし、物理学と数学だけが飛びぬけて高得点であったために、同校の校長の目にとまり、校長は、アインシュタインにアーラウ州立学校で学んでからうちに来るように、と指示しました。この英断は、アインシュタインだけでなく、われわれ人類をも救いました。偉大な物理学多田先生!ニュートリノと 宇宙のはじまり教えて 連載〜第34回〜「光速度不変」自然界で最も大きな存在が宇宙、そして最も小さな存在が素粒子と考えられている。素粒子を研究することで、宇宙のはじまり、人間の存在を解明する︱︱ 日本の誇りをかけて、その最前線で日々研究に打ち込む素粒子物理学者・多田将先生。謎に包まれた宇宙について多田先生に教えていただきます。さあ、授業のはじまりです!30
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