リーやフランク・ステラのように、MoMA(ニューヨーク近代美術館)で何度も個展を開いたアーティストとは区別されて、ウォーホルは一度もMoMAで個展の経験はありませんでした。ミスター・ポップアートと呼ばれるように、アメリカだけではなく、世界のアートシーンの現代美術家で、ウォーホルほど有名なアーティストはいません。そんなMoMAではかつて、純粋芸術とコマーシャルレーターとして僕と同業者でした。そんなウォーホルは、ハリウッドの社交界に入るためにはデザイナーよりペインターになるべきだと時代を察知して、いち早くペインターに転向しました。しかし未だにニューヨークの美術界では、「ウォーホルはグラフィックの人」として美術界との間に一線を引かれています。その証拠に、ジャスパー・ジョーンズやロバート・ラウシェンバーグやサイ・トゥオンブ「YOKOOはペインター(画家)なのか?デザイナーなのか?」という疑問にならない疑問を、画家に転向して何年目位からか海外でも囁かれ始めました。今日の知性は常に白黒を付けたがります。この疑問は、ヨーロッパよりもアメリカの方が強く感じています。アンディ・ウォーホルは、ペインターになる以前は、グラフィックデザイナー、イラストTadanori Yokoo美術家横尾 忠則撮影:横浪 修神戸で始まって 神戸で終る ~アートか?デザインか?どっちだっていいのです~現在ドイツ・ベルリンで開催されている『横尾忠則 ポスターアート展』が好評で、開催期間の延長が決定しました。並んでいるのはデザイナー時代から昨年まで、60年以上にわたって描かれた作品です。画家とデザイナー。ふたつの職業について聞いてみました。16
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