KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年3月号
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❶❷❶太子堂の内部、900年前の須弥壇を再現し、宝物館内に展示。表面の壁には九品来迎図、裏面には仏涅槃図が描かれる❷四天柱には法華経の陀羅尼品に登場する10人の女性の鬼神、十羅刹女(じゅうらせつにょ)や天竜八部衆、不動明王などを極彩色で復元模写和様・大仏様(天竺様)・唐様(禅宗様)の折衷様式の代表作。常行三昧の修行をするためのお堂。かなり格式のある天台寺院にしか見ることができない。三間四面の入母屋造り、本瓦の均整のとれた小堂。外部が和様、内部が禅宗様の折衷様式。正面が春日造り、背面が入母屋(いりもや)造りという非常に珍しいお堂。式で、全国でも一番古い天台伽藍。 正面(南面)と西面にある垂直に跳ね上がる蔀戸や、四角錐に反りを持たせた檜皮葺きの屋根、そして屋根のてっぺんに据え置かれた仏教のシンボルマーク「宝珠」が美しい外観を呈している。 内部は正面に礼堂があり、奥が三間四面の内陣、天井は小組格天井と呼ばれる日本の伝統的な天井形式。太子堂の内部中央の須弥壇は長年の薫香や燈明の煤で真っ黒になっていて肉眼では見ることができないが、創建当時の壁画が1976年(昭和51年)に赤外線写真によって発見された。来迎壁の正面には「九品来迎図」、裏面には「涅槃図」、四天柱や小壁にも多くの壁画が描かれており、当時の仏教信仰の様子を伝える貴重な絵画として重要文化財に指定されている。内部は非公開だが、「宝物館」内に展示されている須弥壇のレプリカで見ることができるので、ぜひチェックしたい。しとみどひわだぶほうじゅくぼんらいごうずねはんずこぐみごうてんじょうしゅみだんすす境内にはほかにも文化財が点在!本堂(国宝)護摩堂(重要文化財)行者堂(重要文化財)常行堂(重要文化財)41

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