KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年3月号
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生まれ育ってきたのですから大事にしたいと思いますね。茶道においても和菓子は欠かせない存在です。すべてにおいて陰陽のバランスが取れていて「茶碗は陽、菓子は陰」といわれています。千利休は狭い茶室で、今だけは武器を置いて向き合い、今日のこの茶会で出会ったお互いの幸せだけを考えて接しましょうという茶道の心得を戦国時代の武将に説きました。利休の弟子・山上宗二が「一いちご期」と呼び、後に、幕末の茶人としても知られた井伊直弼が「一いちごいちえ期一会」と名付けています。紛争や戦争が起きる昨今、お互いの幸せを考えなくてはいけませんね。でも、考えるのに疲れたらお茶とお菓子でホッとひと息ついてもらいたい。そんな思いで和菓子づくりの仕事をしています。和菓子のことを知ってもらうところから始めています高齢化が進む和菓子業界ではコロナ禍以降、存続が難しく11月 栗ひかり10月 栗むしようかん12月 冬ごもり7月 天の川8月 花火9月 きせ綿29

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