させない。これまでの、日米合作の前に必ず立ちはだかっていた、この高いハードルをHIKARI監督は打ち破り、克服している。「ハリウッドお馴染みの『異文化適応』という陳腐な手法を避け、レンタル家族事業を西洋の視点だけで描く物語にしたくなかった」。この日米両国の視点を備えたHIKARI監督の唯一無二の〝視座〟から映像に昇華させている。まだ夢の途中大阪市で生まれ育ち、高校二年生のときに米留学し、渡米を決意。創作活動に強い関心があったHIKARI監督は「一本の映画が完成するまでを学びたい」と南カリフォルニア大学大学院映画芸術学部に進学。短編映画で数々の映画賞を受賞し2020年、長編映画『37セカンズ』で商業映画の監督としてデビューした。〝遅咲き〟だが、それだけに撮影現場で積み上げた実績、その腕は確か。2022年にはハリウッドの重鎮、マイケル・マンが総監督を務めた世界配信ドラマ『TOKYO VICE』やエミー賞などを総なめにした『BEEF/ビーフ』の複数話の監督を任された。ビッグニュースを教えてくれた。『レンタル・ファミリー』を見たトム・クルーズから連絡があり、感動のメッセージが送られてきた。「共にいい映画を撮り続けよう」と約束したという。大阪での取材後。ドイツへ向かった。ベルリン国際映画祭の審査委員に指名されたのだ。「目標に向かって努力を惜しまず、願っていれば、何歳であろうとも夢は必ず実現する。日本の人たちへそう伝えてほしい」〝ハリウッドで掴んだ切符〟で世界へ挑む。『レンタル・ファミリー』(原題:Rental Family) 監督・共同脚本・製作 HIKARI 出演: ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、 柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽、木村文 ほか 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved. 2月27日から全国で公開中。「夢は必ず叶う」とHIKARI監督は会心の笑みを浮かべた25
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