KOBECCO(月刊神戸っ子)2026年3月号
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で、彼の今までの作品とは比較にならない駄作でした。こんな風に現代美術の中にも、AIが侵入してきていますが、AI作品は結果が目的のため、そのプロセスは全く見えません。普通、画家が絵を描く楽しみは、試行錯誤するそのプロセスにあるのですが、結果だけを目的にしてしまうと、画家がどのようにAIを利用して作品を作ったのかが全く見えてきません。画家にとって、絵の制作の醍醐味はやはり制作中のプロセスの快感ですが、AIはその部分を省略していきなり結果を提示してくるので、観る側の人間にとっては、AIが描いたものか人間が描いたものかが非常にわかりにくいと思います。文学の方でも、最近はAIによって書かれた小説が出てきていると聞きますが、作家が明らかにしなければ、AI小説か、そうでないかは全くわかりません。やがて芸術も文学もその制作方法はを、油彩で塗り絵のようになぞって、如何にも油絵を描いたように見せたものです。それが、全くひどい出来の作品なり変わったコラージュ作品です。AIによってコラージュした作品を大きいキャンバスに拡大してプリントしたもの筆者の友人、田島照久氏が制作したAI作品18

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