いう原料のルーツに関わり、育てる手間や創り手の想いを説教っぽくない形で顧客に伝えることで、すぐには捨てず、大切に着ようと思ってもらえるかも…」という希望的仮説を立て、原料から取り組む循環型モノづくりを実践している。慣れない作業は大変だったが、地球にとって良い選択であり、自分たちも愉しく、地域の人たちとも繋がることができた。出来ることはまだあるはず。例えば、馬車を走らせたり、蚕で糸をつくったり…、自然と関わる動きはさらに活発化しそうな気配。tamaki niimeでは、播州織にとどまらず、地域資源の価値を伝承することにも取り組んでいる。昨夏には地元の名士、故岡澤薫郎氏の旧宅をイベントや物販を行う拠点「新雌邸」として開館した。西脇が播州織で栄えたころに建てられた希少価値の高い建物ゆえ、出来る限り手を加えず、そのままのカタチで活用。人間の本能や感性を研ぎすませる意味もこめて、月に二度、新月・満月の日限定で一般公開している。 自分たちの畑で栽培したコットンを100%使用して紡績を行い、染色、製織、縫製まですべて国内で手掛けた「純国産」のデニムやTシャツを販売玉木さんの出身地・福井県は生糸の産地として有名。日本の蚕技術の継承のためにも蚕飼育の本格展開を視野に入れる※岡澤薫郎氏について昭和の時代、播州織の好況を背景に「文化工芸都市」を名乗った西脇において、文化連盟の初代会長や兵庫県議会議員、西脇市の岡之山美術館の初代館長も務め、西脇のまちの文化を代表する顔的存在だった故岡澤薫郎氏※の旧宅(景観形成重要建造物)を集いの場「新雌邸」として開館。嶋地区は播州織産業の中心地でもあり、播州織の価値や発展を伝えるにも最適な場所と言える地域発展への貢献35
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